出版社内容情報
アオスジアゲハの輝く青の美しさ、野生味あふれる敏捷な動きは、まばゆいばかりだ…。南島の大自然を心ゆくまで味わい野山を跋渉する、蝶を愛でる作家と写真家の旅。著者初の本格書き下ろし紀行。
目次 招待状が来た 1 石垣島 2 西表島 3 竹富島・沖縄本島 4 石垣島・与那国島 エピローグ 小学館ライブラリー版あとがき 輝く無常の世界
内容説明
おーい海、おーい雲、沖縄の幸を心ゆくまで味わいながら作家と写真家はチョウを求めて、野を行き、山を行く…。著者初の本格書き下ろし紀行。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
353
三木卓は詩人にして小説家(芥川賞作家)。この人が蝶に造詣が深いというのは今まで知らなかった。「病膏肓に入る」とまではいかないが、その入り口あたりのマニア度かと思われる。さて、本書は1981年の6月と10月に2度に渡って琉球諸島を蝶を求めて旅をした際の探蝶記である。さすがに詩人の書く文章だけあって、巡り合った蝶の描写は実に細やかだ。そうはいっても写真家の栗田貞多男も同行しての旅なのであるから、もう少し蝶のカラー写真があってもよかったのではないだろうか。その点は残念なのだが、紀行として読む限りは上々の部類か。2019/03/26
ちゃっぴー
12
蝶を探しに沖縄本島と八重山を旅した紀行文。蝶を探しに行ってるのに蝶の写真が少なすぎるし、カラー写真でないと美しさが伝わってこない。38年前のことなので三線が蛇皮線、サータアンダギーが「砂糖天ぷら」「小麦粉をあげたオムスビドーナツともいうべきもの」と書かれていて時代を感じました。2019/08/09
ふら〜
2
蝶を探しに本島と八重山の離島をめぐる紀行文。蝶の話ももちろんあるが、沖縄離島旅行紀という性格が強いかな。のどかな雰囲気が伝わる。癒されますな。2017/07/30
shiaruvy
0
コメント予定