出版社内容情報
古代日本に登場する独眼の金属神とは? 埋もれた銅鐸は何を物語るのか? 柳田国男の「一目小僧」論を批判しつつ、地名や土地の神々の伝承を通じて、闇につつまれた記紀成立以前の古代社会をさぐる。
目次 序説 耳と目の結婚 ■戦後『記紀』批判論の有効性と新たな方法論の確立 ■古代への架橋としての古地名・伝承・氏族・神社の組合せ ■稲作文化偏重が生む日本民俗学の致命的暗部 ■金属神から農耕神へ?二つの文化の逆説構造 ■耳族の出自と鍛治技術とのかかわり ■北方系征服族に先行する稲と金属の民 第一部 青銅の神々 第一章 銅を吹く人 ■発端?風は金を生ずる ■「夜の虹」から展開する銅鐸をめぐるドラマ ■因幡の銅鐸と銅山?伊福部とはどのような氏族が ■『和名抄』が記す六ヵ所の伊福卿と銅鐸出土の関連 ■イフク・イフキ・イオキの地名も銅とかかわる ■銅を鋳造する人びと?歴史を貫く伊福部の職務 ■天日槍の本拠地・但馬の伊福部神社 ■伊福部氏は雷神として祀られる ■蛇神=雷神の暗示?多氏とたずさわる小人集団の典型「赤銅のヤソタケル」 第二章 目ひとつの神の衰落 ■柳田国男『一目小僧その他』の大胆な仮説 ■柳田以後の諸説の検討 ■たたら師の職業病の投景?天目一箇神の奇怪な姿 ■柳田の片目伝説蒐が見落とす金属遺跡との関連 ■天目一箇神が統合する片目と金属のイメージ ■天目一箇神の足跡?伊勢・近江・播磨 ■加古川上流に明白な痕跡を残
内容説明
埋もれた銅鐸は何を物語るのか。闇につつまれた『記紀』成立以前の古代社会像、古代人像を掘り起こす壮大な労作。
目次
第1部 青銅の神々(銅を吹く人;目ひとつの神の衰落;最後のヤマトタケル;天日槍の渡来)
第2部 古代社会の原像をもとめて(垂仁帝の皇子たち;青の一族;海人族の系譜;江南とのつながりと銅鐸)
感想・レビュー
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satoshi
天乃かぐち。
月光密造者
hal
Junko Yamamoto
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