小学館ライブラリー ファラオと死者の書―古代エジプト人の死生観

吉村 作治【著】

小学館（1994/06発売）

• サイズ A6判／ページ数 251p／高さ 15cm
• 商品コード 9784094600605
• NDC分類 162.42
• Cコード C0322

出版社内容情報

古代エジプト人の墓の内部に色鮮やかに残されている「死者の書」。死者の現世・来世の姿が描かれているこの奇妙な文章を解読、彼らの死への準備法や呪術・魔術を明らかにします。

目次　はしがき　エジプト略図　本書に登場するエジプトの主な遺跡　●エピソード●死者の書　パピルスは理想郷への旅を案内する　第一章　エジプト魔術の歴史　最初の魔術師たち　霊との交流　神々の登場　神をも操る無限の魔力　黒い魔術の出現と伝播　アレキサンダー大王とシーザー　エジプトのモーゼ　魔術師ジャジャ・エム・アンク　死者への秘儀　第二章　神話の中の魔術　神話分類の試み　メソポタミアとエジプト　上下、二つのエジプト　冥界の王オシリス　イシスの秘蹟　ホルスとセトの争い　神話の深層　ラー神と天空の船　悪魔アポピス　原初の混沌　ファラオと太陽神　神々の人間らしさ　第三章　母なる神・イシスの正体　隠された名を知る者　戦いの女神セクメト　ホルスとセト　母の執念　三神の宿命　　不可解な行動　　イシスは魔女だったのか　　外国へ広がった信仰　イシスからマリアへ　●エピソード●秘儀と神殿　アメン神の祝祭、神官、王について　セド祭、大地の再生のため王は走る　第四章　再生の呪術　生と死　死者の祝文　ピラミッド・テキスト　旅の案内書　ミイラ包帯巻きの儀式　活力の再生　ウル＝ヘカ　第五章　魔力の宿を護符　動物の形　死者を守る護符　良心を示す

内容説明

古代エジプト人の墓の内部に色鮮やかに残されている「死者の書」。死者の現世・来世の姿が描かれているこの奇妙な文章を解読、彼らの死への準備法や呪術・魔術を明らかにする。

目次

エジプト略図
本書に登場するエジプトの主な遺跡
第１章　エジプト魔術の歴史
第２章　神話のなかの魔術
第３章　母なる神・イシスの正体
第４章　再生の呪術
第５章　魔力の宿る護符
第６章　パピルスに記された不思議
第７章　占星術・練金術・悪魔

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[挫躯魔]

宗教を信じていない人がエジプトの信仰について書くというのが見所かも(*´ω｀*)とっても面白かった

2014/06/15

[ヴェルナーの日記]

エジプトの｢死者の書｣とは、死後の世界を如何に満足に過ごせるか、という古代エジプト人たちの死生観によって出来上がって物。古代エジプトは太陽神ラーを中心とする多神教の世界であり、人が死んで楽園で快適生活を送るには、幾つかの難関(神々の元)を潜り抜けていく必要があった。そのための虎の巻(トラベルガイド)が｢死者の書｣であり、内容は難関を突破するに必要な呪文をヒエログリフでパピルス紙に描かれ死体(ミイラ)と共に埋葬された。しかし、これらは上等な物ほど、お金が掛かり、結局のところ地獄の沙汰も金次第と言う事なのか？

2013/09/14