出版社内容情報
天正10年の初夏、念願の「天下統一」を目前にして49歳の信長は苛立っていた。戦い続けた疲れなのか、本能的なカンだったのか…。4人の作家が信長の「なぜ」をさまざまな視点から検証。
●目次?信長の戦略 織田信長 高坂正堯 桶狭間の戦い 杉本苑子 長篠の戦い 高坂正堯 お市の方 笹沢左保 ■概説/信長とその時代 小和田哲男
内容説明
戦国の武将に現代の作家と歴史家が出会ったとき、そこに誰もが知りえなかった武将の人間像が浮かび上がります。時代を三百年早く生きた天才かつ巨人・織田信長の勝利と敗北を、時代を超えて、浮き彫りにした力作群。
目次
織田信長
桶狭間の戦い
長篠の戦い
お市の方
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
sayan
4
今から20年以上も前の作品。国際政治学者の高坂正尭が信長を論じる、ということで興味を覚えた。著者は信長の情報に対する姿勢や行動をキーワードに論を進めている。信長を扱った作品、を読むと、彼は「情報」を自身が「(見えないものに対する)創造力・洞察力」にリアリティをもたせるfactとして扱っている。当然、今の政治やビジネスに通じる要素なんだろうけれども、そうではなくて、彼がその情報を常に「自身が発信者から直接得ている」、この姿勢と行動力こそリアリティを求める最善の動きなんだろうと思う。2017/11/15
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