出版社内容情報
現代忍者大弥、まさか「あの男」を超える?
現代忍者が無才ながらすべてを尽くし、伝説の剣士たちに挑む!
現代の科学と戦術を取り入れた忍術を操る兵法流派、「上州大魔縁流」の十八代目、群馬県立清心高校一年生・連城大弥。彼は、武田家直系「龍神の裔」と言われる名家の一人娘で女優顔負けの美少女生徒会長・姫氏原すみれが「龍神」なる超存在に娶られるという理不尽を許せず、独り戦いに身を投じた。
相手は、「龍神」により甦らされた古の剣豪「サスライサマ」達。大弥はまず、彼女を護る剣聖・上泉伊勢守信綱と対峙。辛くも打ち破り、信綱からすみれの身を託される。そして、大弥とすみれのぎこちないふたり旅が始まった。
かつての要衝・沼田城址では、柳生一族史上最強と謳われる、尾張柳生新陰流の麒麟児・柳生連也ら一族がその存亡をかけて大弥の前に立ち塞がる。さらに「日本の中心」渋川四角交差点では、元新選組一番隊隊長・沖田総司と、友情ゆえの血闘を繰り広げる。
やがて離れ離れになった二人の旅の果て、「龍神」そして史上最強の名を今も追い求め、己の正しさ剣の道を証明するために大弥を狙う「あの男」が待ち受けるのだった――。
【目次】