内容説明
偽名を使って「探し屋」を始めたシャーロック・ホームズの妹、エノーラ。ところが、そこに“あの”ワトスン博士が「エノーラ・ホームズ探し」を依頼してきて!?兄の影に不安を感じつつ、エノーラが初仕事に選んだのは失踪した準男爵令嬢セシリー探し。しかし、そんなエノーラにシャーロックの捜索の手が迫り…!令嬢探しと、シャーロックとの推理合戦!好評ビクトリアンミステリー第二弾登場。
著者等紹介
スプリンガー,ナンシー[スプリンガー,ナンシー][Springer,Nancy]
1948年アメリカのニュージャージー州生まれ。ファンタジー、マジックリアリズム、ミステリー、現代小説など、幅広い分野にわたる作品を発表。多彩な魅力にあふれる独自の物語世界が、子どもから大人まで、多くのファンをひきつけてやまない
杉田七重[スギタナナエ]
翻訳家。東京生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひめありす@灯れ松明の火
18
一巻から半年後、すっかりロンドン暮らしも板に就いたエノーラ。同時に14歳の少女が一人で生きていくのは無謀すぎる。私がホームズだったらかくまってそれから膝詰め事情聴取です。くるくる変わるファッションや登場するガジェットが少女向けの小説群らしくとても可愛い。そしてホームズの若干のでれ加減にニヤニヤ。なんだかんだ言っても年の離れた可愛い恥かきっ子を心配しているところや、エノーラが無意識にホームズは『甘えても大丈夫な人』にしているところが家族小説としても読んでいて面白いです。さて、次はとびにとんで5巻です。2011/10/29
ぽま
4
シリーズ第二巻。冒頭からワトスン博士が登場し、物語の引き込み方としてはかなり上手い。今回はエノーラが度々ベイカー街に侵入するため、221Bの室内描写も楽しめる。前回に続きまたもエノーラがホームズを出し抜くシーンは、心中複雑ながらも面白い。一巻末で構築したパーディトリアンという設定が二巻目にして既に廃棄されそうな気配を見せているが、これから先の展開に注目したい。2012/08/30
むつぞー
3
時代背景…当時のファッションから女性問題など、細かく描かれているのがいいです。そして2人の兄たちとの関係も巻を進ごとに面白くなってくるし。ミステリとしてはちょっとかな?でも、ホームズパスティーシュとして面白さもあります。このレーベルだと男性は手にしにくそうだよね。2010/05/11
颯奏
2
シャーロック・ホームズのパスティーシュ。兄であるシャーロック・ホームズと張り合う返送スキルが読んでいて面白いのと女性視点のヴィクトリア朝おもしろかった。このシリーズ、後一作で完結なところで止まっているようなのが残念。最期まで読みたかった。2015/07/29
はるか
2
1巻よりも面白かったです。挿絵の人は好きなんだけど、ワトソンさんの絵がイマイチなのが残念。2009/05/15
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- 和書
- 毎日が大河