内容説明
カイルは都への帰途でカッシュとテッサの兄弟に出会った。元貴族の彼らは、病の母と重い年貢を抱え、苦しみながらも誇りを失ってはいなかった。そんな時、村を治める代官の息子が、妹のテッサを側女に要求してきた。しかし彼女はヒッタイト帝国の皇子とは知らずカイルに魅かれ始めていた。カイルもまた健気なテッサに好意を感じ始め…!?超ヒットコミックスを作者自身が書き下ろしたオリジナルストーリー第3弾。
著者等紹介
篠原千絵[シノハラチエ]
漫画家。神奈川県出身。2月15日生まれ。代表作『闇のパープル・アイ』で第32回、『天は赤い河のほとり』で第46回小学館漫画賞を受賞する。ファンタジー、ミステリーなど幅広いジャンルで大活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かおりんご
21
小説。カッシュ編。カイル殿下も、ほんのり恋心を寄せる相手がいたのですね。それにしても、理想が高すぎじゃない?正義のためならば自己犠牲を厭わない相手って、、、ユーリがいたから、よかったものの出会っていなければ独身時代が長くなったに違いない。2019/03/11
まるる
21
スピンオフ第二弾はカッシュがカイルに仕えるようになるまでのお話。カッシュ15歳、妹テッサ13歳。それで側女になれだの、正妻にしてやるだの、えーーーーーーーっ?って感じです。14歳で成人と見なされるのだから、昔はそんなものなんでしょうか?この頃のカイルは「身も心も焦がすような恋はいらない。ひとりの女に溺れるようにはなるまい。帝位につくのなら、そのくらいできなくてどうする。」とか言っちゃってるんですけど、その後を知る身としては( ´艸`)プークスクスってなっちゃいます。2014/10/22
コニコ@共楽
16
今回は、カイルの果敢で信頼できる隊長、カッシュの若き日の物語。彼は、元貴族だったのですね。父親を失って、病弱な母や5人の妹、弟たちを守ろうとする15歳のお兄ちゃん。カイルの登場で妹のティサも難を逃れましたが、母親は無念の死。カッシュのウルスラとの恋が悲恋に終わったことを知っている身としては、若き日にも苦労もあったのだから余計に幸せになってもらいたかったです。副題の「朔の月」は新月を表すそうです。最後にカイルの「朔の月はいずれ太る。帝国の闇もそうであろうか?」という言葉が印象的でした。2023/05/05
johnta_rou
13
スピンオフ第2弾。ヒッタイト軍3隊長がカイルの傘下に入る話、カッシュ編。カッシュ大好きだからガーっと読んでしまったけど、はー、スッキリ!主人公はカッシュの妹テッサ。代官の息子に気に入られ大ピンチの場面でカイル皇子登場!そりゃ惚れるよねぇ;家族思い(6人兄弟の長男)で苦労性のカッシュお兄ちゃんの処刑…超どきどきした!大通りでの裸躍り、やったのかなwやったんだろうなw若かりし可愛いカッシュ(カラーイラストの家族ショット時の笑顔がたまらん!!)が見れて満足(*´ω`*)2016/06/23
綾乃
11
スピンオフ・カッシュ編。 地方の貴族出身だが父親の死後に極貧となり、カイルに出会ってなければ兄弟を育てるために盗賊になっていたという過去。代官のバカ息子に目をつけられた妹・テッサ目線で語られる今回。 カイルとテッサわかっている事だけど運命は繋がってなかったのね。側近に迎えられたガッシュだが、母親を亡くし妹を幸せに出来なかった分、せめてウルスラと幸せになって欲しかった。 ガッシュ、カイルと約束の大通りで裸踊り本当にやったのだろうか?(笑)2023/04/10