内容説明
沙漠に水の恵みをもたらす聖樹シムシムの使者として“砂嵐の町”を解放した男装の少女ラビサと、生まれ故郷“砂嵐の町”を自分の信じる道で救ったジゼット。新しい町づくりに奮闘する二人の前に、盗賊“砂嵐旅団”の頭領カヤルの陰謀が立ちはだかる。碧い空と灼熱の沙漠を舞台に、ラビサとジゼットとカヤルはやがて運命の決着へと向かう…!それぞれの思いが交錯するドラマチック冒険ファンタジー。第1回小学館ライトノベル大賞ルルル文庫部門大賞受賞作。
著者等紹介
倉吹ともえ[クラフキトモエ]
『沙漠の国の物語―風はさらう』で第1回小学館ライトノベル大賞ルルル文庫部門大賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
七色一味
8
読破。シリーズ化、と言うことでどう出るかと思ってましたが、今回はカタキ役との内面の葛藤なんてものも組み込まれ、キャラクターに人間的深みが見られる構成となっています。まぁ、相変わらずおちゃらけたポンポンと投げ合う会話もありますが、それも安定して読めるようになってきましたし。前巻が「シムシム」の樹が精神的バックボーンであったけれど、この巻からはそういったものがなくなる。その部分をどう補っていくかが課題かなぁ。このまま冒険と恋愛だけのファンタジーには、してほしくない感じなんですが…。2014/10/10
らじこ
5
ああ…相変わらず文章にばらつきがあって読みにくかったー。ラビサとジゼットが望む砂漠の未来も他人への想いも理想的だけど、力があって殺されない立場にいる恵まれた人間の綺麗事だね。その幼さと純粋さが身に染みてわかるからこそ、痛かった。ラビサの希望に溢れた言葉よりも、その甘さを割りきれない弱さがちらついて今回はイライラしちゃったなあ。同族嫌悪だけど。2013/05/06
入江大和
3
中々重い人間同士、集落同士の感情を巡って、難しい局面に立たされるラビサとジゼットの運命やいかに!でも、そこは少女小説ならではの解決方法でした。しかし、ラビサ、色々やらかしてくれますね(笑)2016/09/18
うささ
3
あれ?このお話結構好きなのに、一巻しか読んでなかった!しかも続きいっぱい出てる(>_<)ので続きを購入。2014/07/16
ヤモリ
3
1冊目が嘘のような甘酸っぱさ。1冊目がラビサの成長の物語で、今回は対決カヤル編って感じでジゼットのあれやこれやに一区切り。綺麗ゴトで終わっちゃってる部分と容赦ない部分が混在してるのが、アンバランスなような面白いような不思議な感じ。2014/04/05