内容説明
母である前皇妃ヒンティの死に不審を感じたカイル皇子は弟・ザナンザに命じ、調査を始める。そこには次期皇妃を狙う神官・ナキアの陰謀が見えてきたが、証拠はない。さらにザナンザに魔の手が迫り…。超ヒット大型歴史コミックス『天は赤い河のほとり』の創世記を作者自身が書き下ろしたオリジナルストーリー。コミックスには描けなかった新しいヒッタイト帝国が顕れてきた。ファン必読の1冊。
著者等紹介
篠原千絵[シノハラチエ]
漫画家。神奈川県出身。代表作『闇のパープル・アイ』で第32回、『天は赤い河のほとり』で第46回小学館漫画賞を受賞する。ファンタジー、ミステリーなど幅広いジャンルで大活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かおりんご
25
小説。カイル殿下とザナンザ殿下がまだ10代だった頃の話。ユーリに出会うずっとずっと前。そんな頃から、ナキア皇后の企みは始まっていたのですね。ザナンザ殿下の視点から始まるこの物語は、とても軽やかでサラサラ進む。ザナンザ殿下が攫われたところで、次巻に続く。二人の運命は、如何に⁈と言っても、漫画で読んでいるから、ある程度は予想がつくけど。2019/03/09
まるる
24
ずーっと積読だったけどマンガ全巻再読したので、このタイミングで一気に外伝も読んじゃおう。カイルの母親ヒンティが毒殺され、ザナンザくんがワトスン役で物語が進みます。話の内容は読めちゃうけど、カイルってば14歳なのに色々と…(;^ω^)2014/10/20
コニコ@共楽
14
漫画『天は赤い河のほとり』の余韻冷めやらず、小説”外伝”も手に取りました。副題は『魔の時代の黎明”。ナキア妃がいかに魔力を手にしていったかが垣間見られて納得。早くも”黒い水”を使って人を操っていました。漫画でチラッとカイルの母君、ヒンティ皇后の毒殺のことも書かれていたので、冒頭の殺人事件の掴みもオッケー。語り手は、カイルの弟、ザナンンザの一本気さに好感を持ちます。2023/04/27
johnta_rou
12
天赤シリーズの外伝第1弾。漫画原作者がノベライズも手掛けるって多才過ぎる;外伝はザナンザ視点。古代ヒッタイト帝国皇后ヒンティ(カイルの実母)が毒殺され、続いて側室が命を落とす。聡明で弟想いの兄カイルに許可がもらえないまま、犯人探しに乗り出す血気盛んなザナンザ皇子。静かにしていたナキア妃(21)に先手を打たれて大ピンチ!さすがナキア妃は一筋縄じゃいかないね;どうなるザナンザ!!久々の天赤シリーズ、やっぱりこの世界観好きだな~(#^.^#)2016/05/29
綾乃
11
外伝小説。 ユーリに出逢うずっと前。カイル・ザナンザ共に十代の頃、カイルの母で王族出身民衆からも愛される皇妃・ヒンティが毒殺される。 その死に疑問を持った血気盛んなザナンザは、兄であるカイルの静止を振り切り、側室の一人ナキアが皇妃の地位を狙ってヒンティを殺害した証拠をもとめ単独で捜査を始めるのだが、嘲笑うかのように他の側室が殺されていき、ナキアに近づきすぎたザナンザが何者かに攫われたところで次巻へ。 原作漫画を読んでいるのでその後は分かっているが、後のナキア皇妃の企みはこの頃から始まっていたのか。2023/02/13