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出版社内容情報
付き合って初めて、わかること。
冬。彼女である菊池さんとすれ違ってしまった俺は、言葉を重ねてもう一度心の距離を近づけようとする。
そのなかで、俺は自分の業とも呼ぶべきものに向き合うことになる。
それは、今まで気付かなかった菊池さんの一面をも明らかにして――。
弱キャラのままでは絶対に気付かなかったこと。気付けなかったこと。
そして、俺にとっても菊池さんにとっても特別な、日南葵という存在。
俺は初めての彼女と、この難問をクリアすることができるのだろうか。
人生のバイブル的青春小説、待望の第9巻!
内容説明
冬。彼女である菊池さんとすれ違ってしまった俺は、言葉を重ねてもう一度心の距離を近づけようとする。そのなかで、俺は自分の業とも呼ぶべきものに向き合うことになる。それは、今まで気付かなかった菊池さんの一面をも明らかにして―。弱キャラのままでは絶対に気付かなかったこと。気付けなかったこと。そして、俺にとっても菊池さんにとっても特別な、日南葵という存在。俺は初めての彼女と、この難問をクリアすることができるのだろうか。人生のバイブル的青春小説、待望の第9巻!
著者等紹介
屋久ユウキ[ヤクユウキ]
1991年生まれ。ライトノベル作家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
芳樹
69
恋人である菊池さんと大きくすれ違ってしまった友崎は、もう一度心の距離を近づけるために言葉を重ね…。友崎の本質に迫る今回。友崎のゲーマーとしての業だけでなく、どうしようもなく『表現者』である菊池さんの作家としての業が語られる下りには身が震えるような思いがしました。そして、いよいよ明らかになった日南の真意に、物語が新しい方向へ動き出す予感がします。続編を心待ちにしています。2021/02/05
かんけー
51
読了♪菊地さんにレナ嬢のメールを見られた?文也は慌てる(^_^;)w曲折有ったがどうにか誤解と解って貰えてホッと(^.^)泉と中村の仲裁も、良いアクセントで何だ神田でw水沢、葵迄巻き込んで。然しながら、菊地さんと情報共有化を進めて行くと?互いの信念と拘りに突き当たり?それが葵の裏の一面を見破る事象に...!更に、[小説家菊地風香]としての別の顔も覗かせる描写に思わず驚愕し。おっと(^_^;)閑話休題...文也みみみ泣かせちゃダメじゃん(  ̄- ̄)ホントこの娘は善く視てる❗まぁ、自分はみみみ推しだけども→2021/01/22
よっち
48
冬。彼女である菊池さんとすれ違ってしまい、向き合って言葉を重ねてもう一度心の距離を近づけようとする友崎。その過程で自らの業とも呼ぶべきものに向き合うことになる第九弾。付き合って初めてわかること、自分にとって大切なもの。真摯に向き合おうとする中で、明かされてゆく今まで気付かなかった菊池さんの一面。そして友崎にとっても菊池さんにとっても特別な日南葵という存在。曖昧にしないでぐいぐいと踏み込んできた菊地さんには驚かされましたが、いやでも自覚させられた友崎と葵、そしてぐっと核心に迫ったこれからの展開が楽しみです。2021/01/18
わゆ
44
初めての彼女、菊池さんとの危機から始まり、主に2人の付き合うことの理由や向き合い方、そして抱える「業」が本巻のメインテーマ。主人公と菊池さんの対話がとても印象的で、建前と本音、嘘と本当、夢、興味、そして業。ありとあらゆる感情が2人の発言に大きな矛盾を孕んだものとしてぶつけられる。相反する感情と行動、言葉が自分自身を切り刻む刃にもなっていて、でもそれも止められない…という恋愛の深く、そして醍醐味である部分を生々しく抉るような描写の深さで描けている。そして物語は遂に原点とその理由に回帰する。恐ろしい程面白い。2021/12/20
わたー
39
★★★★★待った甲斐はあった。彼の夢も交友関係も邪魔したくないけれど、それでも自分だけを見ていてほしいという彼女の小さな嫉妬からくるすれ違いは、あわや破局かとまで進行する根が深いものにまでなったが、互いに歩み寄って繋いだ関係が尊すぎて尊すぎて、目汁が止めらない。彼女が応えたことで、ようやく天使から等身大の少女へとなったのだなと。まあ、創作面では人間やめちゃってる感あるけれども。そして、友崎のことをずっと見つづけて、彼の背中を押したみみみの健気さが最高に刺さる。魔王よりもまず、彼女を幸せにしてくれ。2021/01/22