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出版社内容情報
新たなダメ人間は――ビリギャル?
「マジで留年あるよ、コレ」「は? ……え、ガチすか?」「いやガチで」
成績が悪すぎて職員室に呼びだされた狭山は、はやくも人生が詰みかけていることを知る。
そんなとき、特別生徒相談室に現れたのは、学歴コンプ持ちのビリギャル――仲里杏奈。
狭山とは、補習クラスの腐れ縁である。
案の定、藤崎に目を付けられ、ふたりして留年回避プロジェクトに挑むのだが――?
勉強ができないやつは、落ちこぼれのダメ人間ですか?
クズ、無気力、電波、ビリギャル……はぐれ者たちが織りなす“痛”青春ラブコメ、まさかの第2弾!
内容説明
「マジで留年あるよ、コレ」「は?…え、ガチすか?」「いやガチで」成績が悪すぎて職員室に呼びだされた狭山は、はやくも人生が詰みかけていることを知る。そんなとき特別生徒相談室に現れたのは、学歴コンプ持ちのビリギャル―仲里杏奈。狭山とは、補習クラスの腐れ縁である。案の定、藤崎に目を付けられ、ふたりして留年回避プロジェクトに挑むのだが―?勉強ができないやつは、落ちこぼれのダメ人間ですか?クズ、無気力、電波、ビリギャル…はぐれ者たちが織りなす“痛”青春ラブコメ、まさかの第2弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
27
職員室に呼びだされて留年危機を告げられ、早くも人生が詰みかけていることを知る狭山。絶望する彼がたむろする特別生徒相談室に、学歴コンプ持ちのビリギャル仲里杏奈が現れる第二弾。狭山とは赤点補習クラスで腐れ縁の杏奈。案の定藤崎に目を付けられ、ふたりして留年回避プロジェクトに挑むことになって、何というか勉強できない人の根の深さを突きつけられる展開には戦慄しましたが、無気力全開の小野寺も何だかんだで付き合いが良くて、まあやっぱりこうなりますよね…とつい苦笑いしてしまう面倒な彼ららしい結末が今回もとても良かったです。2022/05/18
リク@ぼっち党員
10
ラノベ界の奇跡の一冊。アニメ化してない作品が五年の延期を経て、しかもこの内容で出せたというのは本当に価値のあることだと思う。自分ではダメと思っていても、見てくれている人はいるかもしれない。寄り添ってくれる人がいるかもしれない。人の縁ってのは大切だとしみじみ思わせてくれた。結構キャラを覚えていたのが強烈さを物語る。狭山は相も変わらず負け犬だったけど、弱者だからわかることもある。小野寺や姉妹とのやり取りがすごく良かった。他人の強みにケチをつけ、弱みを見て見ぬふりする。そんなヒーローの形もありなのかもしれない。2022/05/19
ツバサ
10
待ってました!1巻から5年経つとは思いもしなかった。それはさておき、物語としてより磨きがかかっていた。勉強しなければならない状況に追い込まれた狭山だが、そんなすぐに改心出来るわけない。勉強や努力を怠る敗者が敗者なりの矜持を持って、足掻く姿は青春でした。勉強しろという強者の裏には敗者が存在するのだ。次巻は2年以内にお願いします。笑 ブログにて→ https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/05/19/1200002022/05/19
かっぱ
7
五年ぶりの刊行となったシリーズ2弾。空白期間の長かった本作だけど圧倒的なキャラの濃さに読む内に独特のライブ感をすぐに思い出すことができた。努力は報われる。それが綺麗事だと鼻で笑えるのは挑戦して何者にもなれないことを誰よりも恐れているから。青春時代の痛さを孕んだ日常ドラマが胸の奥を無惨にも抉り込む。失敗のない人はいない。挫折のない人もない。それでも戦う人がいること。戦う事から目を背けてしまう人だっていること。そんな時代が自分にもあったと感慨深い気持ちに襲われ、それでも貫き通す主人公の姿はひとつの答えに思えた2022/07/26
まいなな
5
やっぱり異質だよな笑笑 この作品のタイトルにもあるけど、狭山君は「救いはいらない」って本気で言いそう。ただ彼はテキトーな考えで行動してる訳でも発言する訳でもなくて、しっかり芯となる気概があるね。最後の芹奈との会話は互いの信念が見えるようで読んでてすごく楽しかった。強い存在じゃないと生きられないって、それって実は弱いんじゃないのか? って思わず唸ってしまった。歴史上の偉い哲学者とか考えそうなテーマ。 名古屋での小野寺との話も良かった! 【要約】 ・負け犬の美学 ・誰もが夢見た学校サボり ・デレ寺さん2022/06/23