ガガガ文庫 ノノメメ、ハートブレイク〈３〉

近村 英一【著】

小学館（2014/03発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 259p／高さ 15cm
• 商品コード 9784094514742
• NDC分類 913.6
• Cコード C0193

出版社内容情報

東雲芽吹、人生を懸けた一世一代の告白！

女の子に一生フラれ続ける運命を背負った東雲芽吹。その告白成功率ゼロパーセント男の東雲に、弟子入りしたいという奇特な生徒が現れた！ 彼の名は有明命。かなりのイケメンでありながら、自分に自信が持てないため、好きな子に告白ができないというのだ。
「師匠」と呼ばれ、まんざらでもない東雲は彼の弟子入りを認めるのだが、そこで、ひとつ大きな問題が発覚する。有明は東雲に勝るとも劣らないバカだった……。
一方、生徒会室では生徒会長の恵比寿が密かにあるプロジェクトを進行させていた。それは、“天王洲争奪戦”。全校の男子生徒を対象に、天王洲との一日デート権を巡って競わせるというとんでもないものだった。そんなこととはつゆ知らず、有明の告白特訓に励む東雲と、それを冷ややかな目で見守る天王洲。“天王洲争奪戦”の開始日時は刻一刻と迫っていた……。

『ノノメメ、ハートブレイク』シリーズいよいよ完結！ 世界一モテない男・東雲芽吹は、自身の運命を変えることができるのか！？ 愛と感動のフィナーレをぜひその目で！

内容説明

告白成功率ゼロパーセントの世界一モテない男・東雲芽吹のもとに、弟子入りを希望する奇特な生徒・有明命が現れる。どうしても告白したい相手がいるという彼の熱意にほだされた東雲は入門を認め、バカバカしくも厳しい告白修行を開始。一方、生徒会室では、恵比寿会長が極秘裏にある企画を進行させていた。“天王洲ちゃん争奪戦”と銘打たれたそれは、天王洲との一日デート権を巡って生徒たちを競わせるというトンデモないもの。はたして天王洲の運命は？そして、ついに自身の運命と対峙することになる東雲芽吹の運命は？

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[のれん]

構成としては1巻に戻してきた最終刊。 2巻とは違い、理不尽さが押しつけられることはなく、フラれる理由がキチンと積み重なっている。 これは彼女が神様ではなく女の子になった証なのかも。 失ってから気づく恋や、弟子含めゲストキャラ大集合からのハッチャケ具合など全体的にベタながら楽しいノリだった。 主人公の答えは仏教的である。神様は理不尽を与えるが、人間は物事を名付けて理不尽を受け止められる。即ち自分を変えることができる。 そんなことを相手のために出来るノノメメくんは素晴らしい恋愛バカ、否、天王洲君バカである。

2022/01/07

[Yobata]

恋愛感情うまく出せなくなった東雲。そこに東雲を師匠と崇める有明命が現れる。さらに恵比寿生徒会長がなんと天王洲ちゃん争奪戦を企画しており…。ノノメメさん最終巻。最期まで真っ直ぐな馬鹿だったなw馬鹿馬鹿しい行動の数々の東雲なんだけど、自分の信念には常に率直で心優しいんだね。いつも考えすぎがちな天王洲も今回の有明君と会長の行動の裏を読もうとして頑固になっちゃってよからぬ展開に。最後の最後で天王洲ちゃんはようやく素直になれてよかったよw

2014/09/26

[シュエパイ]

ノノメメさんがいうのです、僕の願いと君の願いをかなえよう、と。あぁ、やっぱり彼は、何も考えず突っ走って飛んで回って、それから熱い告白を続けるシーンがよいのです。有明くんと木場先輩の対峙シーンは、思わず私も心を砕かれかけました。願ってばかりいた神様が、やっと人を信じることができるようになり、とても素敵な笑顔でとじるものがたりでした。

2014/03/29

[しぇん]

ハッピーエンドで完結。個人的に二巻が今一でしたが、ちょっと盛り返した感じです。ノノメメ君のまっすぐな強さは最後までぶれずで良かったです。まぁ普通の人は神のおもちゃであるミツにされたら心おれますよね。

2014/04/05

[F.ｋey]

完結。弟子にしてライバル出現だった今巻ですが最後にどんでん返し。それでも（途中でブレつつも）真っ直ぐに自分を貫き通すノノメメさんは素敵でした。無表情な神様に笑顔を出させたんだから。最後の挿絵はGJですね。健気な十条ちゃんが何気に気に入った。こっちも本当の意味で幸せになるといいな。完走お疲れ様でした。

2014/04/01