- ホーム
- > 和書
- > 文庫
- > ティーンズ・ファンタジー
- > ガガガ文庫
内容説明
葛城悠久の“永久機関”により生みだされた新しい宇宙“壜詰めの世界”は、今や確かな存在となって鴫沢巽の内部に根づいていた。巽は永久にも思える夢を見るようになった。現実の時間と夢想の時間は、逆転しつつある。そしてその奇妙な夢想は、巽の脳から徐々に漏れゆき、現実空間を浸食しはじめるだろう…。いよいよ迫り来る「世界の反転」を防ぐには、葛城呉羽とともに、悠久の息の根を止めるしかない。悠久の真の目的とは?残された時間はごくわずか、『完全な世界』が現れこの世界が滅ぶのか、それとも―。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
CCC
4
回転の異能力で否が応でもジョジョを連想してしまうラストバトルだった。落としどころはすでにレールも敷かれていたのもあって、エンタメ作品としてはそうなるよなあという感じ。しかしシリーズ通してはキャラが変わった行動理念を持ち、ちゃんと(?)裏切ってくれるので読んでて楽しさがあった。書いてほしいところが抜けている脇の甘さも感じたが。あと考えてみるとセカイ系かもしれない。ただ全然そんな感覚はない。2023/02/27
くるくるりすか
2
最後まで楽しめたけど、悠久の世界を反転させる動機はちょっと納得できなかった。衒学趣味的な要素は徹底しててよかった。2009/10/01
にょん++
1
読了。死んだ人に対して哀悼の意がほぼ無いのが印象的。居なかったように進むのが…。物語は完全性をテーマに最後まで一気に駆け抜けた感じかな? 完成度は5巻の方が上だった気がする。2011/12/23
指
1
描き出されている光景の全てが蠱惑的で堪らない/文章の密度高すぎ/平面の切断能力に回転を加えたら曲面の分解能力に、ってのはなんかジョジョっぽい工夫だ/ラスト、個人の意志と決定に基づいて決着が着くのは綺麗な締め方だったと思う/とにかく世に稀な傑作でありました2010/02/02
電柱
1
面白かったけど、最後は結構駆け足な展開。思い返してみればあざみは終始空気だったなぁ。2009/10/19
-
- 和書
- やる気の出し方