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内容説明
行方不明の父の部屋で、にこは不思議な指輪を見つけた。その指輪を左の薬指に嵌めたとき、頭上が輝きに満ち、「神さま」と名乗る謎の少女が出現!「啓示を受けたので」というあやしい信徒たちもおしかけてきて、にこの家族とのいきなりすぎる同居生活が始まった!信徒曰く、にこが嵌めたその指輪は、『世界の蕾』なるモノで、「神さまへの隷属の証」。そして神さまの目的は「隷属する伴侶と契ること」…「契る」とはつまりナニがアレしてナニすること?しかしにこはまだ乙女。神さまなんかに処女を奪われてたまるかーっ!!黙示録的学園契りんぐバトル(?)完結編。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
竹花 樒 - Shikimi Takehana
1
嫉妬・後悔・贖罪。――赦すということ。いやー1巻のテンションはどこ行ったんだ? 見違えるほどにいいお話になっていてラストへの駆け抜けるような疾走感は絶品だった。過去の辛い恋の物語が情感たっぷりに後世へと語り継がれるの。父の蒸発の真相が明らかになる中で、にこの中で渦巻く葛藤が「迷路」というメタファーに折り重なって答えを模索する姿に思わず手に汗握ってしまうのよ。にこがんばれー!って。思えばこれはかつて罪をおかした人間の赦しの物語。百合への回帰が一転「家族」へと志向していくままならない心の機微に胸打たれました。2009/06/01
Theodore
0
1巻のどうしようもないノリが程よく消え去っていた所はよかった。ただ、主人公は女なので、母親と父親、それと隣人の性別は逆転していた方が説得力があったと思う。娘というのは母親から影響を受ける方が圧倒的に多いので。まあ、男作家にこの辺りの機微を理解しろというのは無理だろうが。個人的にはクラウゼさんのその後が気になった。2012/02/26
unknown
0
あいん、華木詩奈、城優の名前の元ネタが最後までわからなかったが、アイン・ソフ、ジーナ・パーキンス、ジョン・マーシャル(NUCLEUS)だったのね…不覚。あと男子生徒山本は山本精一なのかやっぱり。2011/03/02
takustrq
0
ほのぼの。エロ神様とツッコミの妙技。2010/06/09
m-bird
0
一巻がテンション高いだけの作品だなーって思ってたら、二巻後半で怒涛の展開。びっくりした。でも、なんかもうちょっと各々の過去や繋がりを丁寧に描いて欲しかったなーと。にこと神様ばかりにフォーカスが当たっていて、他の良いキャラしてる人たちがもったいなかった。2010/06/08