出版社内容情報
女文士たち、そして文士の女たちの激しい愛の形!
文学史上に燦然とその名を輝かせる文士たち。だが彼らもやはり人間、人を愛することとその苦しみから逃れることはできなかった。 与謝野鉄幹と晶子、そして山田登美子の「三角関係」を描いた『月明』、ともに芸術の高みを目指した高村光太郎と智恵子の痛ましい運命を描く『二つの空』、文豪・夏目漱石が終生秘め続けた想いを夫人が語る『百合の闇』、母の愛を知らずに育った芥川龍之介の哀しみを明かす『東方のイカルス』など、傑作短篇九話を収録。 名手・齋藤なずなが独自の感性で鮮烈に描き切った、愛と哀しみの近代日本文学史。
内容説明
文学史上に燦然とその名を輝かせる文士たち。だが彼らもやはり人間、人を愛することとその苦しみから逃れることはできなかった。与謝野鉄幹と晶子、そして山田登美子の「三角関係」を描いた『月明』、ともに芸術の高みを目指した高村光太郎と智恵子の痛ましい運命を描く『二つの空』、文豪・夏目漱石が終生秘め続けた想いを夫人が語る『百合の闇』、母の愛を知らずに育った芥川龍之介の哀しみを明かす『東方のイカルス』など、傑作短篇九話を収録。
目次
月明―与謝野晶子と山川登美子
二つの空―高村光太郎と智恵子
百合の闇―夏目漱石と鏡子夫人
青い山―種田山頭火とその妻
鳥の子―田村俊子をめぐる男たち
海に落ちる道―有島武郎と与謝野晶子
東方のイカルス―芥川龍之介と秀しげ子
赤いスリッパ―林芙美子をめぐる男たち
幻の寝台―萩原朔太郎とその妻
著者等紹介
斎藤なずな[サイトウナズナ]
1986年、第二一回ビッグコミック賞に『ダリア』で入選しデビュー。イラストレーターとしての経歴を生かした情感あふれるタッチで人々の心の襞に焦点を当てた作品が、共感と高い評価を呼んでいる
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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