内容説明
サーカス好きの２人が織りなす文と版画のメルヘン。現実のサーカスと夢のサーカスが織りなす迷路をさまよいながら、それぞれのサーカスを物語る。
目次
序の章（風のもちつき；街をゆくクラウン；ふくらむテント；テントの上の相撲；リズリー教授の一座；アストレーの乗馬学校）
芸の章（道具の悲鳴；サーカスのルーツ；この魅力ある足さばき；針金の上の妙技；竹竿の上の若者；ブランコに舞う蝶；道化師不在；パイプの梯子；輪撞木とアメリカ人；鉄球のなかの青春；街に出た一輪車）
海外の章（アクロバットの国；こびとのいるサーカス；サーカス好きの人々の国；哀愁のサーカス；レイルロード・サーカス；ハーゲンベックの国；来日するアーティストたち；大道芸の広場；モンテカルロ・サーカス）
動物の章（象の疾走；ボーヤンの死；肉片の口移し；絵本の世界；パンダのパン；猫と道化師；鳩とブランコ：調教師の心と動物の心；馬のいないリング）
一座の章（丸太と藁縄；丸盆の上の夢；寝小屋物語；ぼくのいたサーカス団；ファースト・フード・サーカス；伝統のサーカス芸；国際サーカス；消えた芸人さん）
明日の章（クラウン・ディミトリー；日本のサーカス研究；教育とサーカス；サーカスを愛する人々；中国・雑技学校；フランス・国立サーカスセンター；わが友ギー・カロン；サーカス文化の会；国際サーカス村；国際サーカス村作り計画書〈抜粋〉）
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
邪馬台国
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映画「地上最大のショー」を観た後にサーカスに興味を持って読んでみた。著者のサーカス愛に溢れた文章は悔しいけれど、心踊ってしまう。知識がなくても読めるし、サーカスが孕む様々な問題も描かれているまさにサーカス入門書。版画作品も見事。なにより驚きなのはこの本では構想段階だった国際サーカス村の野望が七年後には実現していて、今も続いていること。本当にサーカスが好きなんだなぁ。2013/07/07
