出版社内容情報
山に憑かれた近代アルピニストの精髄、ここにあり。
日本にヨーロッパ風の山岳観がはじめて日本に紹介されたのは、黒船が来航した嘉永6年のこと。異国の山々に魅了され、“日本アルプス”と名付けた外国人らが、日本に登山の楽しみを伝えた。それまで山岳を信仰の対象として敬い、菅笠に草履姿で登っていた日本人は、やがて同好の仲間と山岳会を設立し、さらなる高山深谷にいどむようになる。山好きな日本人の登山観は、どのような変遷をたどり今日にいたるのか。登山がスポーツ・レジャーとして認知されるようになった昭和初期までの近代日本登山史。
内容説明
日本にヨーロッパ風の山岳観がはじめて紹介されたのは、黒船が来航した嘉永6年のこと。異国の山々に魅了され、“日本アルプス”と名付けた外国人らが、日本に登山の楽しみを伝えた。それまで山岳を信仰の対象として敬い、菅笠に草履姿で登っていた日本人は、やがて同好の仲間と山岳会を設立し、さらなる高山深谷にいどむようになる。山好きな日本人の登山観は、どのような変遷をたどり今日にいたるのか。登山がスポーツ・レジャーとして認知されるようになった昭和初期までの近代日本登山史。
目次
近代登山の黎明
ウェストンの来日と志賀重昂『日本風景論』の刊行
山岳会創立の前後
縦走登山の全盛時代
明治末期の登山と探検
各地山岳団体設立とスキーの普及
大正初期、日本アルプスの変遷
スポーツ登山への序曲
板倉勝宣の死とロック・クライミングの新時代へ
アルバータ遠征以後の穂高、劔への攻撃〔ほか〕