出版社内容情報
日本人の美意識の原点“月の輝き”を美しく幻想的な写真に。
子どものころ、月にはうさぎがいて餅をついているのだと、誰しもが信じていたのではないだろうか。月にはロマンが満ちあふれていた。アポロ11号が月面に着陸し、人類の足跡を残しても、そのロマンは消えなかった。日本人の美意識の原点は月にあるのでは……などと考えたりして。月や月のある風景を、天体ファンのカメラマンが美しく幻想的に撮った。月はこんなにも不思議な表情を見せてくれる。月と星が織りなす夜の魔法が……。
内容説明
科学は進歩し、宇宙旅行も夢ではない時代になりました。でも、夜空は、いまも昔も変わらぬ光をたたえています。覚えていますか、子供の頃に見たお月さま。知っていますか、海を照らす月や夜空を滑る星の美しさ。ページを開けば始まります。月と星が織りなす夜の魔法が…。
目次
銀色の夜に
菫色の夜に
水色の夜に
金色の夜に
翠色の夜に
瑠璃色の夜に
紅色の夜に
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ワッピー
29
天体写真家・竹下育男氏の月光円舞曲。深夜に、早朝に、夕暮れに、払暁に、時には昼間にそのときどき、土地土地で違う顔を見せる月を楽しめる文庫版写真集。長時間露光によるマジック、あるいはジャストタイミングの瞬間、鏡のような水面や波立つ海面に映る月光の美しさにやられました。ワッピーは、月とともに稜線や木立のシルエットが共存する、天と地がともに写り、その奥行が実感できる構図が大好物です。明月を見上げて、その煌々たる光の冷たさに冬の到来を思う季節がまた巡ってきました。夜空と月と山や海の風景を求めて旅立ちたくなります。2023/10/31
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