出版社内容情報
佐藤浩市主演映画「愛を積むひと」原作
「ストーン・マン」と呼ばれる老人・ジョーゼフは、途中まで進んでいた石塀を完成させるために、今日も懸命に石を積み上げていた。
それは、病に倒れ、帰らぬ人となった妻・アンが、家のそこかしこに残した夫への手紙とも関係のあるものだった。
内容説明
ツタに覆われた石塀が、少女の頃からずっとほしかった―。半世紀以上にわたって連れ添ってきたアンは、夫・ジョーゼフに、こんな宿題を残して世を去った。娘や息子たちも、いまは、自分たちの生活を懸命に営んでいる。気がつけば、カリフォルニアはパイン・マウンテンの自宅で、孤独を噛みしめる己の姿に直面するジョーゼフだったが、ある日、若者二人に暴行を受けてしまう。しかし、あえて罪に問うことはせず、代わりに彼らに自宅の石塀を積み上げる作業を手伝わせることにしたのだったが…。二〇一五年初夏公開予定の映画「愛を積むひと」原作。
著者等紹介
ムーニー，Ｊｒ．，エドワード［ムーニー，ＪＲ．，エドワード］ ［Ｍｏｏｎｅｙ，Ｊｒ．，Ｅｄｗａｒｄ］
米・マサチューセッツ州に生まれ、カリフォルニア州で育つ。高校教師を長年務めたあと、現在は大学で教育学の教授として学生指導に当たっている。５人の子供と６人の孫に恵まれ、いまは、妻とふたりで、カリフォルニア州北部に暮らしている（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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donboo
14
寂しいけれど寿命はいつか訪れる。人生に夢や目標というものがあれば人生楽しく過ごせるはずだ。その目標が長年連れ添った妻の夢であり共有できることであれば素敵なことだと思う。人を愛することの大切さ。愛された人は 人を愛することができる。それは未来への礎となる。 今 妻と娘たちと楽しく過ごす この瞬間を大切にしたい。2015/09/02
ちゃこてい
11
冒頭から一気に引きこまれた。歳を重ねた人の心が興味深い。自分を見つめる事、そして反省。許す事。愛する事。どうしようもない孤独から救ってくれる自然の美しさ。人生の終わりが見えた時、残りを自分はどう生きるだろう。公開される映画は是非見たいと思う。2015/06/08
輝rin
8
「愛を積む人」の原案。長年連れ添った老夫婦の別れの時、若者に何を残していくのか。という話ですが、綺麗な終わり方であって、凄惨な終わり方でもある作品です。少し長いですが、育てるという思いに触れることもできる作品でした。2018/08/24
青木 蓮友
6
ぐっとくるところがないわけではなかった、けっして。だけど、どうしてもわたしにとっては余分なところが多くてちょっと集中しにくかった。最後は最後でいいけれど、現実を言うにしては全体的にうわ滑りな印象があってちくはぐ感をぬぐえない。ティムも聞いてたの忘れてるし、放りっぱなしなことがいくつもあって気になる。上手でないおしゃべりをたくさん聞いた感触だ。2015/09/05
Megumi Ichikawa
5
6月の下旬に北海道・美瑛に旅行をするので。読みたかった本。日本版「愛を積むひと」のDVDもそれまでに観たい。 奥さんのアンは、ジョーイを本当に愛している。P381「あなたといると、生きているのがほんとうにうれしいって思う。」そして、ジョーイもアンを愛し続ける。夫婦愛、家族愛、そして世代の違う者たちとの魂の繋がりについて考えさせられた。 原題は「ストーンマンの真珠」2016/05/06
