小学館文庫<br> 金米糖の降るところ

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小学館文庫
金米糖の降るところ

  • 江國 香織【著】
  • 価格 ¥733(本体¥667)
  • 小学館(2013/10発売)
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  • サイズ 文庫判/ページ数 400p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784094088663
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

姉妹は恋人を<共有すること>を誓い合った

アルゼンチン・ブエノスアイレス近郊の日系人の町で育った姉妹、佐和子(カリーナ)とミカエラ(十和子)。十代の頃、ふたりはいつも一緒にいて、互いの恋人を<共有すること>をルールにしていた。
古風で聡明な姉の佐和子は、留学先の日本で出会った達哉と結婚し、東京で暮らし始める。佐和子は達哉が共に生きたいと願った唯一の女であり、ミカエラは達哉に結婚を申し込んだ唯一の女だった。複数の飲食店を経営する達哉の周囲から、女性の影が絶えることはない。東京という場所から距離を置くために、佐和子は所沢の一軒家に引っ越した。
一方、気が強く奔放な妹のミカエラは、佐和子を追って留学した日本で妊娠し、アルゼンチンに帰国して父親の不明な娘・アジェレンを出産する。シングルマザーとして旅行代理店で働くミカエラにとって、アジェレンは大切な宝物だ。しかし、アジェレンには母親には言えない恋人がいた。
ブエノスアイレスと東京――華麗なるスケールで「愛」を描いた長編小説。



【編集担当からのおすすめ情報】
両親とも、友達とも、恋人や夫とも違う「姉妹」という特別な存在。これは、強い絆で結ばれた姉妹の物語です。解説は、作家の綿矢りさ氏。

江國 香織[エクニ カオリ]
著・文・その他

内容説明

ブエノスアイレス近郊、日系人の町で育った佐和子とミカエラの姉妹は、少女の頃、恋人を“共有する”ことを誓い合った。姉妹は日本に留学して、佐和子は大学で知り合った達哉と結婚する。ミカエラはアルゼンチンに戻り、父親のわからない娘アジェレンを産む。実は達哉は、佐和子が姉妹で“共有する”ことを拒んだ唯一の男性だった。いまは地球の反対側に住む姉と妹だったが、佐和子は突然、離婚届を残して、アルゼンチンへと旅立つ。後を追う達哉だったが、佐和子には逃避行をともにする若い教え子の田渕がいた。東京から南米ブエノスアイレス、華麗なるスケールで描いた恋愛小説。

著者等紹介

江國香織[エクニカオリ]
1964年東京生まれ。89年「409ラドクリフ」でフェミナ賞、92年『きらきらひかる』で紫式部文学賞、02年『泳ぐのに、安全でも適切でもありません』で山本周五郎賞、04年『号泣する準備はできていた』で直木賞、07年『がらくた』で島清恋愛文学賞、10年『真昼なのに昏い部屋』で中央公論文芸賞、12年『犬とハモニカ』で川端康成文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ちなぽむ and ぽむの助 @ 休止中

164
ブエノスアイレスで育った姉妹はすべてを共有していた。恋人すら。甘やかで穏やかな日常と当然のように居座っている狂気と。地球の裏側から届いた金平糖は十字架になって彩るのに。 「舌打ちは相手に対する侮辱よ。そしてね、それは愛の言葉とそっくり。だってどこに違いがあるの?想像してみて。両方侮辱に聞こえるだけじゃないのよ。両方あなたの本心だって知ってるの」 夏の宵はあわあわと青く涼しく。静かに笑いながら、信じなければ裏切られることもないと甘やかな情事を拒絶する。ねえ、金平糖が夜空にキラキラと輝くのを想像してみて。2019/07/20

優希

75
再読です。華麗なスケールの恋愛が特殊ながら、それも世界観としてありだなと思いました。恋人を「共有」する姉妹というのは現実的でないにしても、妙に納得してしまいました。それこそ、姉妹ならではの強い絆が故だからでしょうね。誓いを拒むことこそあれど、姉妹はどこまでも結ばれていることを感じました。以前読んだときは「倫理観のない正しさ」を見たように思いましたが、改めて読み返すと江國さんの描く物語の美しさに浸ってしまいました。2018/04/21

優希

47
佐和子ことカリーナとミカエラの絆が強すぎると感じました。かつて恋人を共有しあうことを誓い合いながらも、日本の留学の際にその誓いは破られることになります。姉妹で唯一共有を拒絶した男性「達哉」。ミカエラは祖国で父親不明の娘・アジェレンを生むとか少し倫理観がずれてますよね。達哉は何かに振り回されているのでしょうか。佐和子も離婚届を出してアルゼンチンにやってきますし。彼女たちには「正しさ」はあるけれど、それは「倫理観」の欠いた正しさで、自分の芯のみなのかもしれません。この奔放な自由には少しついていけないですね。2014/09/14

めろ

39
久しぶりの江國香織さん。やっぱり好きだなぁと実感しました。理解も共感も感情移入もしない。それも魅力のひとつで、だからこそただストーリーを追い世界に浸ることができた。タイトルの意味も素敵でした。2013/11/15

エドワード

39
最近ピアソラをよく聴いていたら、アルゼンチンの日系姉妹の物語が降ってきた。一貫してミカエラと呼ばれる妹は陽気で情熱的なラテン人そのもの。姉は佐和子と呼ばれる時はおとなしく、カリーナと呼ばれる時は自己主張が強い。やり手の夫の達哉を日本に置き去りにして恋人と母国へ逃げる佐和子。母ミカエラの会社の社長と恋に落ちる娘アジェレン。二つの恋愛が相似形を成している。不思議な人間関係、おかしいけれど憎めない。今回の江國作品には、珍しく滑稽さを感じてしまった。アジェレンの恋の行方を相談された達哉の「最低だな」が最高だな。 2013/10/27

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