小学館文庫<br> ゴーン・ガール〈下〉

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小学館文庫
ゴーン・ガール〈下〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 384p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784094088304
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

出版社内容情報

全米で200万部のベストセラーミステリ!

ニックは34歳、ニューヨークで雑誌のライターをしていたが、電子書籍の隆盛で仕事を失い、2年前に妻エイミーとともに故郷ミズーリ州の田舎町に帰ってきた。しかし、両親ともに高名な童話作家で、その人気児童文学シリーズのモデルでもあったニューヨーク育ちのエイミーにとって、この田舎町での生活は決して満足するものではなかった。
そんななか、結婚5周年の記念日にエイミーが突如謎の失踪を遂げる。家には争った形跡があり、確かなアリバイのないニックに容疑がかけられる。次々とニックに不利な事実が浮上するなか、彼はみずから妻探しを始めるが、その一方で何かを隠すかのように嘘を重ねるのだった……。
ニックの語る結婚生活と、交互に挿入されるエイミーの日記。夫婦双方の言い分からなるふたつの物語が重なるとき――。大胆な仕掛けと息苦しいほどの緻密さで描写される夫婦のリアルな愛憎劇、やがて浮かび上がる衝撃の真実とは――。

【編集担当からのおすすめ情報】
著者は、ミズーリ州カンザスシティ生まれ、カンザス大学卒業後、ノースウェスタン大学でジャーナリズムの修士号を取得。デビュー作「Sharp Objects」(『KIZU―傷―』早川書房刊)で2007年度のCWA賞最優秀新人賞、最優秀スリラー賞をW受賞、第2作「Dark Places」(『冥闇』小学館文庫)も09年度のCWA賞最優秀スリラー賞にノミネートされ、第3回ブラック・キル(Black Quill)賞ダーク・ジャンル・ノベル賞を受賞。現在、いまアメリカでもっとも活躍が期待される女性ミステリ作家のひとりです。

著者等紹介

フリン,ギリアン[フリン,ギリアン] [Flynn,Gillian]
米国ミズーリ州カンザスシティ生まれ。現在はシカゴに在住。カンザス大学卒業後、ノースウエスタン大学でジャーナリズムの修士号を取得。『KIZU―傷』(SHARP OBJECTS)で作家デビュー。第二作目『冥闇』(DARK PLACES)ではスティーヴン・キングなどに激賞され、CWA賞最優秀スパイ・冒険・スリラー賞にノミネートされる

中谷友紀子[ナカタニユキコ]
神奈川県生まれ。京都大学法学部卒業。ジェイムズ・エルロイ、カール・ハイアセンなどの作品の翻訳者である田村義進氏に師事する。ミステリ小説の翻訳を中心に手掛けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

mariya926

136
そして下巻に移った途端、状況がガラッと変わる。海外の作家さんってこのスタイルが好きな気がします。二人がとうとう本性を現していきます。サイコ?モンスター?ラストが予測できないので、ラストまで一気読みでした。多分ラストを当てられる人はいないのではないかと…。やっぱりアメリカでも大人気だったのですね。読メでも読まれている方が多かったです。2021/11/05

Tαkαo Sαito

133
映画⇒小説です。あとがきでもありましたが、徹底的に心が温まらない作品でした笑。それでもこのような小説は読んだことがなかったので満足です。個人的には映画でも好きだったタナーの敏腕弁護士ぶりとマーゴが大好きです。特にタナーの頭脳がなかったらどうなっていたのか、、。昨日、後輩の女の子が映画でこれを観たときに爆笑してしまうシーンも結構あり、ブラックコメディのようだと言っていました(自分には1個も笑えるシーンはなかったんですが笑)。男女の観方で大きく変わってくる作品なのでしょうか、、。とりあえず、女性には優しく!笑2015/02/26

こーた

132
男は女をみな見下してバカにし、そんな男たちはみんなバカだ、と女は陰でおもっている。夫は妻を支配しているつもりでいるけれど、妻は夫に好かれる「いい女」を演じているだけで、その裏では夫のことを殺したいほど憎んでいる。そう、憎らしいほど愛してる。あなた(おまえ)のことを真に理解しているのは、わたし(おれ)だけよ(だ)。憎み愛しあうふたりを読んで、バカバカしいと鼻で笑いながら、自分のなかにもエイミーとニックがいることに気づいて、はっと怖ろしくなる。相手のことほど、よくわかる。自分のことほど、よくわからない。2018/01/08

修一朗

117
第2部「対決」でこれほど憎み合った二人なのに第3部「変奏」であらまの結末,こんな落ちとはまるで予測できなかった。さびれた中西部の息の詰まるコミュニティやソーシャルメディアの厭らしさもたっぷり。ダメ男のあざとさぶりはなんとか想像できるのに対して,この女のモンスターぶりは規格外だ。絶対にお近づきになりたくない。悪意の塊のような夫婦に巻き込まれたらそっちこそ不幸だが,この二人はだからこそひきつけあうのだろう。後味の悪さ一杯だけれども見事に構成された文章に感心しながらの一気読みだ った。2016/03/24

つーこ

100
ちょっと・・心の整理がまだできない・・。それ程の衝撃。1P目から愕然としたが、こんなのは序の口だった。次々と明かされる嘘と真実。おぞましい程緻密で執念深くまき散らされた罠。そして、最後に残る本当の恐怖とは・・。読み終えて、まだ困惑しております。確かなことは、今年読んだ本No.1候補だってこと。併読していた他の本を置き去りにさせる程面白かった。2014/10/24

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