小学館文庫
ハンティング

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  • サイズ 文庫判/ページ数 587p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784094087857
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

出版社内容情報

英ゴールド・ダガー賞受賞作の感動が蘇る!

デビュー作『ブラックランズ』で英国推理作家協会ゴールド・ダガー賞を受賞し、クライムノベルの超新星となったイギリスの女流作家ベリンダ・バウアー。
家族の崩壊に心を痛める12歳のスティーブン少年と獄中の連続児童殺害犯の心理戦を描いた『ブラックランズ』、不治の病に侵された妻を介護しながら連続殺人事件の犯人を追う巡査ジョーナスの苦悩を描く『ダークサイド』に続き、シリーズ完結篇がいよいよ日本上陸です。
ロンドンから遥か西へ300キロ、シップコットという寒村で6人の連続殺人事件が起きてからはや2年。未だ犯人逮捕の糸口は見つからない。そんな中、子供の連続誘拐事件が起こる。どのケースも、車で待機していた子供が連れ去られ、車内に「おまえは彼(彼女)を愛していない」というメッセージが残されていた。事件に巻き込まれるスティーブンとジョーナスのそれぞれの思いとは、そして意外すぎる犯人の素顔とは……。


【編集担当からのおすすめ情報】
本国イギリスではもちろん、日本の文学界でも高い評価を得たB・バウアーの最新作です。『ブラックランズ』と『ダークサイド』の主人公ふたりがともに事件に巻き込まれ、読者に投げかれられた謎がここで明らかになっていき、最後まで目の離せない展開です。また、人間の奥底に眠る闇や家族の絆と葛藤など、思わず唸ってしまうような心理描写の巧みさも健在です。前2作を読まれた方はもちろん、まだ読まれていない方もぜひこれを機会に手に取って見てください!!

内容説明

イギリスの寒村シップコットで六人の連続殺人事件が起きてから一年半。未だ犯人逮捕の糸口は見つからない。そんな中、子供の連続誘拐事件が起こる。どのケースも車で待機していた子供が連れ去られ、「おまえは彼(彼女)を愛していない」というメッセージが残されていた。やがて十七歳のスティーヴンと、妻を失い休職していた巡査ジョーナスも事件に巻き込まれる。デビュー作『ブラックランズ』でゴールド・ダガー賞を受賞し、クライムノベルの超新星となったベリンダ・バウアー。『ブラックランズ』『ダークサイド』に続く、待望のシリーズ完結篇が日本上陸!

著者等紹介

バウアー,ベリンダ[バウアー,ベリンダ] [Bauer,Belinda]
英国および南アフリカ共和国育ち。現在は英国ウェールズ在住。ジャーナリスト、脚本家としてキャリアを積み、初脚本作品「The Locker Room」で若手脚本家を対象としたカール・フォアマン/BAFTA賞を受賞。『ブラックランズ』(小学館)で作家デビュー。同作で英国ゴールド・ダガー賞受賞

松原葉子[マツバラヨウコ]
大阪府生まれ。六歳からの七年間ロンドン郊外のウェンブリーで育つ。国際基督教大学教養学部語学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

巨峰

69
3部作3作目。イギリスの呪われた寒村シップコット村。再び起こる重大犯罪。今度は少年少女6連続誘拐事件。1作の主人公少年スティーブン・ラム、2作の主人公巡査ジョーナスの二人がこの最終作の主要人物として再び登場します。イギリスの農村の社会・生活、少年少女の恋情、相反発する兄弟。様々な要素を盛り込まれます。それにしても今回の警察は鈍い。本当に鈍い。子供たちが何人も攫われてるんだぞ。前回のあの最悪の警部がまだましかもって思うほど。事件自体はエロのない大石圭みたいな感じではありましたが、この犯人も少し可哀想ですね。2018/09/29

キクチカ いいわけなんぞ、ござんせん

28
誰一人として魅力的な人がいないシリーズであったが、子供達の健気さにホロリとした最後だった。そもそも読む前から誰も信用できない状況だったので、これはどうなるかわからんぞ、と最後まで気を張って読んだ。馬鹿みたいな捜査陣と、荒々しい者が支配的に振る舞う村の大人達で、こんな所住みたくもないなあ、でもグーグルでみたらちょっと行ってみてもいいかなあ、と思いは乱れた。シリーズを通して思うことは、実に様々な動機があり犯行があり解決法があるという事。作者の想像力が豊かなのだろう。2016/05/30

みやび

14
第3弾。あのカウンセラーほんとダメ。隠れた狂気に気づきながら巡査ジョーナスを復職させてしまった。心に深い傷を持つ者同士だからか、スティーブンはジョーナスの危うさに気づいているけれど、児童を狙う連続誘拐事件で弟もさらわれてしまい、一緒に闘うしかなくなる。特別な愛を知って毎日が輝き始めたスティーブンと、愛妻を失い闇を漂うジョーナスと。しっかり者の彼女が素敵。生意気な弟も可愛い。温かかったりエグかったり、堪能しました。2020/07/24

ほちょこ

14
シップコット村シリーズ3作目。あぁ、この悲しいジョーナス巡査を救ってくださいぃぃと祈りながら読み進めるような作品だった。イギリスの寒村、というと、どうしてもアン・クリーブスのシェトランド諸島シリーズを思い出す。比較するわけではないが、どちらの作者も描写が丁寧で、じっくり読ませてくれる。感慨深いシリーズだった。2015/11/02

ハルト

10
読了:○ スティーヴン少年の兄弟間での感情の軋轢だったり、初々しいティーンエイジャーらしい恋の苦悩だったり。青春のきらめきの季節にいる中で、不協和音のように満ちる疑いと恐怖。彼についての真相がわかる日はくるのだろうか。2013/11/06

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