出版社内容情報
事件の真相を謎解きする「殺人クラブ」とは
7歳のときに母と二人の姉を惨殺されたリビー。彼女の目撃証言によって兄のベンが殺人犯として逮捕される。それからから24年、心身に傷を負い、定職にも就かず、殺人事件の哀れな犠牲者として有志からの寄付金を食いつぶしながら、無気力に生きるリビーのもとへ、有名殺人事件の真相を推理する同好の士である「殺人クラブ」から会への出席依頼が。集まりに参加し、殺人クラブのメンバーが自分の家族に起こった忌まわしい事件に関心を抱いていることを知り、リビーは謝礼金を目当てに、事件の真相を探りはじめる……。
現在のリビーの視点と、事件当日の兄ベンと母パティの視点から物語が交互に語られ、やがて悲劇的な真実が明らかにされる衝撃のダーク・スリラー。
【編集担当からのおすすめ情報】
著者は、ミズーリ州カンザスシティ生まれ。ノースウエスタン大学でジャーナリズムの修士号を取得。「エンターテインメント・ウィークリー」でテレビ批評の責任者として活躍。デビュー作「Sharp Objects」(邦題『KIZU―傷―』)が2007年度CWA賞最優秀新人賞、最優秀スパイ・冒険・スリラー賞を受賞、MWA賞、バリー賞の最優秀新人賞にもノミネートされる。本作が第2作。現在3作目の「Gone Girl」が全米のベストセラー街道驀進中。
内容説明
三十一歳のリビー・デイは七歳のときに母とふたりの姉を殺される。首を絞められ、斧を振りおろされ、ショットガンとナイフで惨殺されたのだ。生き残った彼女の証言によって、十五歳の兄ベンが殺人犯として逮捕され収監された。リビーはすさんだ少女時代を送り、自嘲的で無気力な大人となり、事件後に寄せられた寄付金で暮らしていたが、それも底をつきはじめていた。そんなとき、彼女は有名事件の真相を語り合う「殺人クラブ」の集まりに招かれる。事件について語れば謝礼を支払うという申し出に乗り、彼女はお金のため、家族に降りかかった事件を振り返るのだが。
著者等紹介
フリン,ギリアン[フリン,ギリアン][Flynn,Gillian]
米国ミズーリ州カンザスシティ生まれ。現在はシカゴに在住。カンザス大学卒業後、ノースウェスタン大学でジャーナリズムの修士号取得。『KIZU―傷』(SHARP OBJECTS)で作家デビュー、二〇〇七年度のCWA賞最優秀賞人賞、最優秀スパイ・冒険・スリラー賞を受賞する。第三作目の『GONE GIRL』が全米でベストセラーに
中谷友紀子[ナカタニユキコ]
神奈川県生まれ。京都大学法学部卒業。ジェイムズ・エルロイ、カール・ハイアセンなどの作品の翻訳者である田村義進氏に師事する。ミステリの翻訳を手掛けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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