小学館文庫<br> 新宿・夏の死

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小学館文庫
新宿・夏の死

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  • サイズ 文庫判/ページ数 781p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784094087482
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

闇深い街に多様にうごめく人間の情念を描く

人生の最後を息子の復讐のために使い切ろうと灼熱の新宿を疾走する老いた父親。生きて虐げられ、死んでなお見捨てられるオカマたちが誇りをかけて立ち上がったささやかな戦闘。非情な取立てを生業とする貸金業の男が夢見た現実からの脱出と、残酷な誤算。プロ棋士になる夢に破れ、ぼったくりバーを営む叔母のもとに身を寄せた青年が見聞きした欲望と純情の谷間。仲間との束の間の友情を感じつつ、消すことのできない過去に縛られ続ける元高校教師のホームレス。失踪人の捜索をするうちに、みずから抜き差しならない状況に追い込まれていく興信所勤めの元女刑事……。違法と合法、幻と現実、正気と狂気、男と女。あらゆるものが混沌と混ざり合うこの街の、喧騒の底に沈む深い闇のなかから、宿業のように生み落とされる人間のドラマ。焦げつくような真夏の新宿を舞台に繰り広げられる8編の熱い物語。

内容説明

残された人生で息子の復讐を誓った父親。亡くなった仲間のために、誇りをかけて立ち上がった男娼たち。貸金業の男が夢見た現実からの脱出と誤算。消すことのできない過去に縛られ続ける、元高校教師のホームレス。失踪人の捜索を進めるうちに、自ら抜き差しならない状況に追い込まれていく興信所勤めの元女刑事…。幻と現実、正気と狂気、違法と合法、男と女。欲望うごめく世紀末の新宿を舞台に、出口なしの人間たちのダークサイドを濃密な筆致で描いた、8つの熱い物語。2000年の直木賞受賞後第一作。時代を超えて生きる、傑作中篇集。

著者等紹介

船戸与一[フナドヨイチ]
1944年、山口県下関生まれ。早稲田大学法学部卒。『山猫の夏』(吉川英治文学新人賞)『猛き箱舟』(日本冒険小説協会大賞)『伝説なき地』(日本推理作家協会賞)『砂のクロニクル』(山本周五郎賞)『虹の谷の五月』(直木賞)など著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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みっぴー

49
《2018夏物フェア》第十三弾。読むのが非常にしんどい作品でした。というのも、どの話も『普通』から足を踏み外してしまった人達の物語で、パワハラで自殺した息子の復讐、オカマバーのママ、サラ金の取り立て、ホームレス、、、などなど。できれば目を背けたい世界ですが、いつなんどき仲間入りするか分かりません。ほとんどの話は救いがありませんが、ぼったくりバーの仕組みや、サラ金の取り立て方法などが詳しく書かれており、危機管理のために役にたつかもしれません。「上に政策あれば下に対策あり」がお気に入りのセリフでした。2018/08/01

9
舞台は20数年前の日本か。昔だから良かったと思いがちだが、今と変わらぬ絶望感と陰湿さ。この国はあの頃も腐っていた。著者が今を描いた作品を読んでみたいが、叶うはずもない。2020/03/12

けじ

4
いつもの船戸作品とは趣が異なる短編集。どの作品も、後味の悪すぎる結末が妙に後を引く。2013/03/30

Yoichi Taguchi

2
題名のとおり、新宿・夏という共通項以外にはまったく関連性のない8つの中編からなる小説。サラ金・路上生活者・割烹料亭等々、長編の船戸ワールドだと出てこない世界がテーマになっているのも面白い。私としては『夏の雷鳴』『夏の曙』が秀作だと思う。もう一つ、共通項として破滅・滅びといったテーマが通奏低音のようにすべての物語を貫いているのは言うまでもない。2017/05/07

ケイスケ

2
短編集だった。暗い、救いのない物語が続く。苦手かもしれない・・2015/11/23

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