出版社内容情報
羆ハンターと美しき猟犬の熱い絆の物語
日本で唯一の羆ハンターと美しき猟犬との熱い絆の物語。日経新聞、北海道新聞、週刊文春、NHKほか多数で取り上げられ、大絶賛されたノンフィクションがついに文庫化!「涙でページがめくれない」との声が多数!著者の久保俊治氏は北海道で羆のみを追う日本で唯一のハンター。相棒の北海道犬「フチ」との出会いから、リアリティに充ち満ちた狩猟、アメリカ留学、帰国、そして再びの猟生活を類い希なる表現力で描く。椎名誠氏は「男が野生の風になる瞬間を知った。その研ぎ澄まされた感性に羨望する」とコメントを寄せている。
「フチが私の顔を見る。その目が輝いている。行け、呟くように頷く。藪に走り込み、あっという間に姿が見えなくなった」
「下枝の張った太いエゾマツの下で、雨を避けてビバークする。たき火のかたわらで、飯盒のメシを分け合って食べる。砂糖湯を飲みながら、私の膝に顎をもたせかけているフチの頭を撫でてやる。気持ちよさそうに目を細めるフチの顔をみながら、またとない相棒を得たという思いがフツフツと湧いてくる」(共に本書より)。
北の果ての大地で相棒のフチと羆に立ち向かう孤高のハンターの感動の物語は誰の心をも打つ。
内容説明
北海道の大地で一人羆を追う孤高のハンターと比類無き才能を持つ猟犬フチとの迫力と感動に満ちたノンフィクション。大学を卒業後、就職せずに狩猟のみで生きていくことを決意した著者。猟銃と僅かな装備だけを手に山を駆け巡る生活の中で体感した自然の驚異と現実を瑞々しい感性で描く。
目次
序章 信じられぬ出来事
1章 若きハンターの誕生
2章 闇からの気配
3章 襲撃された牛舎
4章 火の女神フチ
5章 五感の覚醒
6章 アメリカ武者修業
7章 山の魔物との遭遇
8章 永遠の別れ
著者等紹介
久保俊治[クボトシハル]
1947年北海道生まれ。小樽商科大学短期学部卒業。二十代より、日本で唯一の羆ハンターとなる。75年に渡米、現地のハンティングガイド学校で学ぶ。76年に帰国後、道東・標津町で牧場を経営しながら猟を続ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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