小学館文庫<br> 羆撃ち

個数:

小学館文庫
羆撃ち

  • 出版社からのお取り寄せとなります。
    入荷までにおよそ1~3週間程度かかります。
    ※商品によっては、品切れ等で入手できない場合がございます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【出荷までの期間】
    ■通常、およそ1~3週間程度

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆上記期間よりも日数がかかる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆品切れ・絶版等により入手できない場合がございます。
    ◆品切れ・絶版等の確認に2週間以上かかる場合がございます。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • 店舗受取サービスはご利用いただけません。

  • サイズ 文庫判/ページ数 348p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784094086911
  • NDC分類 916
  • Cコード C0195

出版社内容情報

羆ハンターと美しき猟犬の熱い絆の物語

日本で唯一の羆ハンターと美しき猟犬との熱い絆の物語。日経新聞、北海道新聞、週刊文春、NHKほか多数で取り上げられ、大絶賛されたノンフィクションがついに文庫化!「涙でページがめくれない」との声が多数!著者の久保俊治氏は北海道で羆のみを追う日本で唯一のハンター。相棒の北海道犬「フチ」との出会いから、リアリティに充ち満ちた狩猟、アメリカ留学、帰国、そして再びの猟生活を類い希なる表現力で描く。椎名誠氏は「男が野生の風になる瞬間を知った。その研ぎ澄まされた感性に羨望する」とコメントを寄せている。
「フチが私の顔を見る。その目が輝いている。行け、呟くように頷く。藪に走り込み、あっという間に姿が見えなくなった」
「下枝の張った太いエゾマツの下で、雨を避けてビバークする。たき火のかたわらで、飯盒のメシを分け合って食べる。砂糖湯を飲みながら、私の膝に顎をもたせかけているフチの頭を撫でてやる。気持ちよさそうに目を細めるフチの顔をみながら、またとない相棒を得たという思いがフツフツと湧いてくる」(共に本書より)。
北の果ての大地で相棒のフチと羆に立ち向かう孤高のハンターの感動の物語は誰の心をも打つ。

内容説明

北海道の大地で一人羆を追う孤高のハンターと比類無き才能を持つ猟犬フチとの迫力と感動に満ちたノンフィクション。大学を卒業後、就職せずに狩猟のみで生きていくことを決意した著者。猟銃と僅かな装備だけを手に山を駆け巡る生活の中で体感した自然の驚異と現実を瑞々しい感性で描く。

目次

序章 信じられぬ出来事
1章 若きハンターの誕生
2章 闇からの気配
3章 襲撃された牛舎
4章 火の女神フチ
5章 五感の覚醒
6章 アメリカ武者修業
7章 山の魔物との遭遇
8章 永遠の別れ

著者等紹介

久保俊治[クボトシハル]
1947年北海道生まれ。小樽商科大学短期学部卒業。二十代より、日本で唯一の羆ハンターとなる。75年に渡米、現地のハンティングガイド学校で学ぶ。76年に帰国後、道東・標津町で牧場を経営しながら猟を続ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ちょろこ

114
命を感じた一冊。著者の狩猟人生を綴ったノンフィクション。終始、命なるものを感じた時間だった。命をいただくという畏敬の念、そしていただいたからには決してその命に対して最後まで生半可な気持ちで向き合うことはしない、そんな信念なるものが素晴らしかった。著者に身も心も寄り添う愛犬フチ。二人の時間、二人にしかわからない時間が胸を打つ。そしてフチがもたらす忘れかけていた初心。悔やんでも悔やみきれない思いを巡らせる時間、何もできない時間に涙せずにはいられない。2019/05/19

yoshida

102
1970年代の北海道。ハンターとして生きる男の姿を描いた作品。猟が解禁されれば幾日も山に入り獲物を追う。時にはベースキャンプから離れビバークを続ける。狙う獲物は羆、エゾシカが中心。アイヌ犬のフチを狩猟犬に育て相棒とする。フチとの猟の様子が最も読ませる。生々しい狩猟や解体の様子が出てくる。人間も自然から恵みを得て生きていることを、改めて実感する。そう生きる為に命を分けてもらい、恵みに感謝し必要以上に狩らない。私達が忘れそうになってしまう、命の重さと尊さを実感する。こんな生き方もあるのだなと改めて思った。2022/01/02

Kajitt22

89
狩猟に生きることを決めた男の青春記。運命的な狩猟犬との、出会いと別れの物語ともいえるかもしれない。北海道の凍り付く寒さの中、恐怖を感じながらも、藪の中に身をひそめ、薄目にして周囲を見、耳をそばだて、気配を感じ、追い詰めた羆を仕留める。解体の場面、ナイフが肉と脂肪の間にすっと入るのが見えるようだ。ダイヤモンドダスト、フィルムクラストなど極寒の自然の描写が素晴らしい。日本にこんな人がいたのか。究極のハードボイルドノンフィクションです。2018/08/25

goro@80.7

78
まるで自分自身が道東の山中でビバーグしてるかのような気にさせる描写の数々。厳しい自然の中での猟生活の息吹がヒシヒシと迫る。本当につい最近の話かと錯覚してしまうような細かい息遣いが美しい。アイヌ犬フチとの出会いと二人だけの猟、そして別れ、最終章は涙せずには読めませんでした。2018/01/23

アッシュ姉

78
1947年小樽市生まれの著者によるノンフィクション。幼い頃から父親の猟に同行し、大学卒業後、狩猟を生業とする道を選ぶ。北の大地に生きる孤高のハンターだ。たった一人で山にこもってテントを張り、何日もビバークしながら、ひたすらに五感を研ぎ澄ませ、獲物と同化するよう行動しながら追跡していく。仕留めた命は一切無駄にすることなく大切に解体し、食する。自然に対する畏敬の念と生き物への感謝の想いを抱いて猟に取り組む姿勢はとても真摯で現代のマタギという印象。(コメント欄へ続く)2017/01/25

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/4589168
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。