小学館文庫
コミックみえない雲

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  • サイズ 文庫判/ページ数 189p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784094086584
  • NDC分類 726.1
  • Cコード C0197

出版社内容情報

ドイツを脱原発へと導いた小説をコミック化

ドイツのある町の原子力発電所で爆発事故が起きた。原発から70キロほどの町に住む14歳のヤンナは、逃げ惑う人々で町がパニック状態に陥るなか、小さな弟・ウリを連れ、ハンブルクの叔母の家へ向かい自転車で避難する。原発からほど近い町に出かけていた両親の安否を心配しながらも、必死で逃げるヤンナとウリ。しかし、思わぬ悲劇が二人を襲う……。
本作はチェルノブイリ原発事故の翌年にドイツで発表され、子供から大人まで幅広く読み継がれてきたベストセラー小説をドイツの若手漫画家アニケ・ハーゲがコミック化したもの。福島第一原発事故を受け、ドイツはいち早く脱原発へと舵を切ったが、それ以前の20数年間にわたり世論形成に大きな影響を与えたのが、この原作と言われている。ヤンナを容赦なく襲う数々の恐ろしい出来事は、3.11の原発事故以降の日本にオーバーラップする。エネルギー問題を含む生活の在り方を問われている日本人が、今こそ読むべき警告の書。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

どらがあんこ

6
あっさりだが小説同様ウリのエピソードは重い。是非小説版の訳者あとがきと本書の訳者あとがきを読み比べてほしい。寂しくなる。2021/01/19

りょうこ

6
ドイツのある町で原発事故が起こった。響き渡る警報、最初は誰もが訓練だと思っていた。仕事に出ていた両親とは会えず、姉弟は自転車で避難することになる。見えない、においもしない放射能を運んでくる風に追われて逃げまどう人々。道は渋滞し、封鎖される。パニック状態に陥った町で、少女は弟を失う。原発事故、放射能の恐ろしさはもちろんだが、正確な情報が入らないまま右往左往し、人々がパニックに陥っていく様が真に迫る。2011/10/23

tsubomi

4
2015.11.02:以前、映画を見たことがありますが、これはコミック版。映画と比べるとあっさりとした内容になっていて台詞も少ないので、あっという間に読了。しかし、何が起こっているのか、いろいろ耳に入ってくる噂のどれが真実なのか、今どう行動したらいいのか、詳しいことがまったく知らされないままの主人公の恐怖感や不安感は伝わってきます。チェルノブイリ原発事故の一年後に書かれた本を漫画にしたのもドイツ人作家とか。日本の漫画みたいな画風で読みやすいです。経済論からだけ原発を論じるのは間違いであると私も思います。2015/11/02

ツキノ

4
積読本-26 ドイツを脱原発へ導いたという小説の漫画化。日本でももっと読まれるべきだ。絵空事ではないのが怖い。2014/05/28

ゆえひろき

4
この本を読んで、頭を叩かれたくらいのショックを受けた人、「そんなこと知っていたから」と言って受けなかった人、「所詮漫画やん、現実にそんなことないない」と(今でもお目出度く)思ってる人と様々でしょうけど、私は「あ、これなら想像力に乏しい人でも読めるかな。子供には少し説明をしなきゃ駄目か」と思っちゃいました。 現実なんですよ、この本は。これからの日本はこうなっちゃうんですから悲しいけども。2011/10/06

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