出版社内容情報
リリー・フランキー氏絶賛のデビュー作!
主人公のモラトリアム中年・均(キーン)は、ロックンロールの聖地・イギリスへ飛び、就学ビザで低プライスの語学学校へ入学。ゾーン3と呼ばれるロンドン郊外の安フラットに居を構え、奇跡的に見つかった内装会社のアルバイトに精を出す。
均は、大好きなピンク・フロイドのアルバムジャケットに登場していた「バタシー発電所」も偶然見つけることができ、感動至極。貧しいながらも、楽しい毎日。しかし、そんなユートピアは、バイト先で同僚のスネイルのタバコの不始末からの出火騒ぎで、馘首になったところから一転する。少ないながらも安定した収入源を断たれた均は、新たな仕事先が見つけられないなか、半ばやけくそで、フリーマーケットで「別化無(ベッカム)」「乳豚(ニュートン)」「弱と酢三(ジャックとスーザン)」といった出鱈目な漢字を使った人名Tシャツを売り始める。ところが、これが事のほかロンドン子に「クールだ」と受け入れられ、事態が好転するかに思えたが・・・。
スリル、ユーモア、ラブ、自分探し、様々なテーマがぎゅっと詰まった新しいエンターテインメント青春小説です。
【編集担当からのおすすめ情報】
文庫書きおろしで、実録風パチプロ青春小説「銀玉にマーガリン」を併録。
解説は、作家・辻内智貴さんです。
内容説明
モラトリアムな生活を続けていた均は、思い立ってロックの聖地・イギリスへ飛ぶ。就学ビザで低プライスの語学学校へ入学し、そこで各国からやってきた同じにおいのする不思議な若者たちと出会う。そのなかのひとり、ロック好きのダメなポーランド人・スネイルの紹介で、内装会社のアルバイトの職を得るものの、彼のタバコの不始末が原因で出火騒ぎとなり、あえなくクビになる。均は、フリーマーケットで「別化無」「乳豚」といった出鱈目な漢字を使った人名Tシャツを売り始める。これがなぜか評判を呼び、事態は好転するかにみえたのだが―。
著者等紹介
森田一哉[モリタカズヤ]
作家。1960年、大阪府生まれ。『乳豚ロック』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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