小学館文庫<br> 麻酔科医

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小学館文庫
麻酔科医

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  • サイズ 文庫判/ページ数 381p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784094086294
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

新人麻酔科医の成長を描いた青春医療小説!

二年間の臨床研修を終えた神山慧太は、安易な動機から麻酔科を志望し、南関東医療センターに就職する。
ところが予想をはるかに上回る激務の日々と、常に死と隣り合わせの医療現場。新人麻酔科医として苦い経験を繰り返しながら自信を深めていくのだが、ひとりの小児の死によって挫折感に打ちのめされ……。医師を続けるべきか悩む慧太。
果たして患者の側に立つ医療とは? 麻酔科医の本分とは? 眠っている患者の唯一の代弁者でありながら、執刀医に比べて脚光を浴びることの少ない麻酔科医にスポットを当てた異色の青春ヒューマン小説。

内容説明

二年間の臨床研修を終えた神山慧太は、安易な動機から麻酔科を志望する。ところが予想をはるかに上回る激務の日々と、常に死と隣り合わせの医療現場。新人麻酔科医として苦い経験を繰り返しながら自信を深めてはいくのだが、ひとりの小児の死によって挫折感に打ちのめされ…。医師を続けるべきか悩む慧太。果たして患者の側に立つ医療とは、麻酔科医の本分とは。患者を眠らせるだけでなく、術中術後もその生命を見守る。物を言えない患者の唯一の代弁者でありながら、執刀医に比べて脚光を浴びることの少ない麻酔科医にスポットを当てた、異色の青春医療小説。

著者等紹介

江川晴[エガワハル]
1924年東京都生まれ。慶応義塾大学医学部付属看護婦養成所卒業後、慶応大学医学部付属病院勤務を経て、83年まで日本軽金属株式会社診療室に勤務。80年、『小児病棟』で第一回読売「女性ヒューマン・ドキュメンタリー」大賞優秀賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぶんこ

52
入院前と術前日に病室で麻酔科医から説明を受けましたが、術後も患者と接点があるとは知りませんでした。 患者にとっては、痛みからの解放は何よりの薬。 それを骨身にしみて知ってるはずでも、麻酔科医に感謝した事がありませんでした。 今は申し訳ない気持ちでいっぱいです。 この本で、多くの人が麻酔科医の仕事を理解するでしょうから、南砂さんの思惑通りになりましたね。 著者初読みでした。 他の本も読んでみたくなりました。 面白かったです。2015/10/27

うさっち

23
新人麻酔科医の成長を描いた青春医療小説。あまり目立たない「麻酔科医」が主人公の話は珍しく「手術中に麻酔するだけ」くらいの知識しかなかったので新鮮でした。著者が元看護師ということで手術シーンや患者さんとのやりとりなど病院内の描写がリアル。患者さんが亡くなってしまったり、挫折など色々ありましたが重すぎず爽やかでした。2016/06/19

Iso

18
麻酔科を専攻した医師の成長を通して、厳しい医療現場を描いた小説。若い頃から読んできた江川晴さんの丁寧な医療現場の描写に、いつも安心します。2015/11/06

nyanlay

9
あらすじだけで興味を持っての初作家さん。もっと医療・病院系の小難しい内容かと思ったけどそうじゃなくて、いい意味で裏切られた感じ。これまでの人生で局部麻酔が1回、全身麻酔が3回。全身麻酔の手術の時を思い出しながら、麻酔科医の仕事の奥深さを改めて知りました。医療系の内容ですが、読みやすいので、手術を控えている人は一読してもいいかもです。2015/10/17

HATIMITU

4
麻酔科医は「手術前に患者を眠らせる」だけだと思っていた自分が恥ずかしくなるくらい、麻酔科医の重要性に気がつけた。「麻酔科医は麻酔をかけられた手術患者さんの命を守り続ける重要な立場の人間」であるということが印象的だった。麻酔があるからこそ、患者は苦痛を伴うことなく手術に臨むことができる。戦時中の麻酔のない手術の悲惨さを知って麻酔科医がなくてはならない存在であると感じた。目立たない麻酔科医だからこそ、もっとみんなに知ってほしい。2013/12/09

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