小学館文庫
127時間

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  • サイズ 文庫判/ページ数 391p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784094085938
  • NDC分類 936
  • Cコード C0197

出版社内容情報

全米が泣いた奇跡の実話!オスカー映画原作

2003年、アメリカ・ユタ州の峡谷で、アウトドア好きな青年アーロンはロッククライミング中に岩に右手を挟まれ、身動きがとれない状態に陥る。手元にあるほんのわずかな食料と水。それが尽きれば命も尽きる・・・。
1日、2日、3日・・・。絶望と闘いながら、生への情熱を燃やしつづける。
4日、5日・・・体内から水分と力が消え果てていき、朦朧とした意識の中で、彼は愛する家族を想う。「ママ、パパ、愛してる。いつまでも忘れない・・・」
しかし、彼の強靱な生命力は、彼に「ある決断」をする時間の猶予を与えた。想像を絶する、生還のための闘いが始まった・・・・。
アーロン本人がその「奇跡」を、あるときはショッキングにあるときはまるで詩のように繊細な筆致で綴った、感動の記録。
命の力、家族の絆、そして人間の勇気について、ひとりの青年の奇跡の体験が教えてくれます。

【編集担当からのおすすめ情報】
本年度アカデミー賞、作品賞・主演男優賞など6部門にノミネートされた映画「127時間」の原作です。監督は一昨年の作品賞受賞作「スラムドッグ$ミリオネア」のダニー・ボイル。アーロン役を壮絶な演技でリアルに見せているジェームス・フランコはこれから日本でも人気が上がること間違いなしのイケメンです。日本での映画公開は6月ですが、4月発売の原作を読んでから映画を見れば、感動も100倍です! 映画では描かれていない壮絶な闘いの描写もあり。

アーロン ラルストン[アーロン ラルストン]
著・文・その他

中谷 和男[ナカタニ カズオ]
翻訳

内容説明

アウトドア好きの青年アーロンは、ユタ州にあるキャニオンで、落石に右腕を挟まれ身動きがとれなくなる。いつも通りの装備でやってきていたアーロンの手元にあったのは、ほんのわずかな水と食糧。ほとんど陽差しも届かないような地底にひとり。誰もいない、誰もこない―。一日、二日、絶望や恐怖と闘いながら岩を削る努力を続けるが、希望は見えない。三日、四日、水も尽き、自らの尿を口にし、死を想い、そして家族を想う。五日目。朦朧とする意識の中で彼はある“決断”をする。全米を泣かせ、大ベストセラーになった、感動の実話。

目次

1章 地質時代の罠
2章 遭難当日―夜を徹して
3章 二日目―勝算なし
4章 三日目―その日までやり通せ
5章 四日目―食料も水もない
6章 友だちが救出へ
7章 五日目―トランスに支えられて
8章 立ちあがる
9章 六日目―悟りと歓喜
10章 帰還―ピックアップを発見
11章 最後の彷徨
エピローグ 腕よ、さようなら

著者等紹介

ラルストン,アーロン[ラルストン,アーロン][Ralston,Aron]
1975年、アメリカ中西部に生まれる。父親の影響でスキーやハイキングに親しむ。カーネギーメロン大学卒業後、世界企業インテルに就職。2002年インテル退社後、スポーツ用品店に勤めながら、アウトドアに専念。2003年4月、ユタ州ブルージョン・キャニオンで事故に。現在は片腕のアルピニストとして、講演・執筆活動を続けている

中谷和男[ナカタニカズオ]
1936年生まれ。東京外国語大学フランス語科卒業後NHKに入局。社会部を経てアラブ移動特派員、ジュネーブ、パリ、ナイロビ、ソウル各支局長、アジア総局長、アラブ・アフリカ・ヨーロッパ総局長を歴任。関連団体を経てNHK退局。翻訳家・文筆家として独立。2009年、闘病の後逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ブラックジャケット

17
D・ボイル監督が映画化した原作本。舞台となったユタ州 キャニオンランズ国立公園は一度映像で見ることを薦める。アーロンが取り憑かれた魅力が判る。しかしそこでの落石滑落事故。岩壁と岩石に右手をガッチリはさまれ、一センチも動かすことさえできない。行く先を誰にも伝えていない。どう考えても救助隊が動き出すて発見されるまで命はない。アーロン孤独の闘いが続く。不運の極みだが、ペットボトルの水、万能ナイフにわずかな望みをつなぐ。挟まれた手をねじって自ら腕の骨を折り、ナイフで肉を切っていく。この凄まじいサバイバルに驚嘆。 2020/11/22

井戸端アンジェリか

15
痛い痛い痛い痛い!リバース。臭い臭い臭い臭い!リバース。あ゛ー痛い。きっとこれだけでネタバレかもしれないね。映画を観たので結末は知ってたけど、タイトルでネタバレ表紙捲ると著者紹介でモロバレモロ出し。 強いな~しかし。得た教訓と致しまして、さあ、飲尿健康法を始めましょう、です。2016/08/02

ほんまる

11
DVDの方が、迫力があった。文章だけだと、痛い部分と、麻痺部分が、多くなり、読んでいる方もしんどい2019/12/11

rururu121

8
死と隣合わせの状況にあった6日間。実話だけに震えながら読みました。生存本能というのか、生き続けようとする脳が見せる最後のトリックのようなものに、生命の神秘を感じ涙しました。2012/03/08

たみ

7
アウトドア好きの青年(著者)が、単独でキャニオン探索中に利き手を岩に挟まれ身動きがとれなくなる。ユタ州中東部、出発は土曜日、1日の冒険のつもりが峡谷の底で足止めされ、木曜日に生還するまでを綴った実話。表紙の絵は事故直前のひとこま。助けは期待できず、手にのしかかる岩を削るか又は持ち上げるか、腕を切り離すかしかない。分析し工夫し祈り憎み戦い飢え渇き絶望し…極限状態でトランスに陥った箇所がすごい。遺書の意味もこめたビデオカメラに「それこそ僕が追い求めていることなんだ」と録画する著者。この一言が忘れられない2014/05/09

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