出版社内容情報
人間の記憶の痕跡に鋭く迫った傑作ミステリ
1年前、誰かが私の人生に魔法をかけた――。その晩、左利きのイラストレーター鳥山敏治が自宅に帰ると、家の電気は切られており、リビングルームの床には何本ものキャンドルの炎が揺れていた。そして、不気味なその炎のかたわらには自分の妻が冷たい死体となって横たわっていた。信じられぬ光景に呆然としていると、部屋の電話が鳴った。受話器の向こうから聞こえてきたのは、まぎれもなくいま目の前で死体となっている妻の声だった。にわかには信じがたい出来事をきっかけに、鳥山の人生は思いもかけなかった波乱に巻き込まれていく。「サントリーミステリー大賞読者賞」に輝いた傑作を、著者が大幅に加筆改稿し、10余年の時を越え文庫として再リリースされた。人間の記憶の痕跡に鋭く迫った極上のサイエンスミステリ小説。
内容説明
今から一年前、誰かが私の人生に魔法をかけた―。その晩、左利きのイラストレーター鳥山敏治が帰宅すると、灯りの消えたリビングにはキャンドルの炎が何本も揺れ、そしてかたわらには妻が死体となって横たわっていた。そのとき電話が鳴る。受話器から聞こえてきたのは、まぎれもなく自分の妻の声だった。にわかに信じがたい出来事を機に、鳥山の日常は思わぬところから覆されていく。自分の人生は誰のものなのか?サントリーミステリー大賞読者賞に輝いた傑作が十余年の時を経て文庫化。謎が謎を呼び、人間の記憶の痕跡を鋭く抉る極上のミステリ。
著者等紹介
司城志朗[ツカサキシロウ]
1950年、愛知県生まれ。名古屋大学卒業後、放送作家から小説家に。83年、矢作俊彦氏との共著『暗闇にノーサイド』で角川小説賞を、98年『ゲノム・ハザード』でサントリーミステリー大賞読者賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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