内容説明
明石藩江戸家老間宮が、老中土井大炊頭の門前で切腹自害を果たした。間宮の死は、生来の残虐な性格で罪なき民衆に殺戮を繰り返す藩主・松平斉韶の暴君ぶりを、命を以って訴えたものだった。しかし、斉韶は十一代将軍・徳川家斉の弟であり、翌年には老中への就任が決まっていた。このままでは幕府、ひいては国の存亡に関わると判断した土井大炊頭は斉韶暗殺を決意。そして御目付役・島田新左衛門を中心として十三人の侍たちが極秘裏に集められた。こうして前代未聞の暗殺計画が始動した。狙うは江戸から明石への参勤交代の道中。果たして密命は果たせるのか…。
著者等紹介
大石直紀[オオイシナオキ]
1958年、静岡県生まれ。関西大学文学部卒業。98年『パレスチナから来た少女』で日本ミステリー文学大賞新人賞を受賞して、小説家デビュー。2003年『テロリストが夢見た桜』で第三回小学館文庫小説賞を受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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辺野錠
5
大体あらすじはリメイク前と変わらないが敵の殿様のサイコ野郎っぷりはこっちが上で敵の数が増えた分最終決戦がより一層ハードになったという印象。ほぼ全滅と言うラスト故に唯一の生存者が女の元へ戻ってくるというラストシーンが更に美しくなった感。途中参加の人が山の民に変更になったところが面白かった所。2016/04/01
misalyn
4
ノベライズ本なのでリズミカルで、時代物だけどスラスラ読むことができました。 内容は…エグイ所もありますが、義理とか人情とかがてんこ盛り。「昔の武士は大変だったんだろうな」と思いながら読み終えました。2012/07/22
京橋ハナコ
3
映画を見るかどうかの参考のために買った本だが、買うときに失敗。これはノベライズだったのね。しばらく読まずに置いておいた本。おそらく映画を忠実になぞっているのだろうけど、全く入り込めず。映画のほうは面白かったのかしら。2011/01/12
Ken D Takahashi
2
同名タイトルの映画のノベライズです。本来なら原作を読むところですが、この映画が凄く気に入っておりますのでノベライズを…。お気に入りの理由として、刺客の台詞がイチイチカッコいい!更に映像を観ているので状況が手に取るように解る!オジサンにはもってこいでした!2016/02/04
iqo720
2
ノベライズ版だけあって、サクサク読める。 物語のあらすじを読んでいるよう。 十三人全員の深い部分まで掘り下げてほしかった。 中盤の策の読み合い、駆け引きは読み応えがあった。 そして、怒涛の後半。 映像が目に浮かぶかのような躍動感のある描写。 映画が観たくなって来る。2010/10/31




