出版社内容情報
八幡屋の遺子銀之助とこれを助けた主水正、そして露西亜に逃れた伊織。皆、赤崎屋に追われながらも成敗を決意。悪の一味が隠れた孤島での最終決戦へ!大陸や海洋までを股に掛けた、型破りのスケールの時代伝奇小説。
内容説明
八幡屋事件から十一年。首謀者の赤崎屋は、八幡屋の遺子銀之助と、これを助けた土屋主水正たちを始末するべくいまなお手を尽くしていた。佐渡に流されていた佐野屋惣吉は、松前発家老蛎崎主殿の弟の差し金で命を狙われ、成長した銀之助は赤崎屋に捕えられてしまう。救出された銀之助は、いよいよ父の敵、赤崎屋を討つことを決意。正義に篤い主水正や覚円和尚、そして露西亜に流れ着いていた三木原伊織らも、一味を成敗するため蝦夷地へ向かう。結集した正義の“ごろつき”どもを乗せ、船は最終決戦の地、赤崎屋一党が潜む孤島へ!波瀾万丈の大ロマン。
著者等紹介
大佛次郎[オサラギジロウ]
1897年横浜市生まれ。東京帝大政治学科卒業。外務省に勤めるが、1924年より文筆業に専念。同年誕生の『鞍馬天狗』、さらに『赤穂浪士』で文壇に揺るぎない地位を固めた。時代小説、歴史小説、現代小説、史伝、戯曲まで幅広く執筆した。60年芸術院会員。64年文化勲章受章。73年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mamaichi
1
☆3.52019/10/06
鯖
1
ところどころ辻褄が合わなかったり、飛び飛びなところもあったけれど、いい意味で勢いで押し切られた感じ。海洋冒険小説大好きなので、楽しかったです。2013/09/23
長老みさわ/dutch
1
松前藩から始まった話は江戸を経由してシベリアからベトナムまで。スケールがでかい!今の感覚から言えば構成に雑なところは目立つ。作者のご都合主義も「これでもかっ」って位強引なんだが、大衆娯楽小説ってこれくらいが気持ちいいのかも。章を改めるのではなくて、段落が変わっただけで1年経ったり、視点が味方から敵方に変わったりは連載小説故なんだろうなぁ。でも、連載で読んでたらもっと混乱しかたも。2010/05/17
djebel
0
純粋に、面白かった。2010/10/24
halfpint
0
満足。これぐらいはハナシ(と描写)の量いるよな。2020/05/06