出版社内容情報
蘭方医花世の下に、大火傷を負った男が担ぎ込まれた。なぜか奉行所は、その男を預かってもらいたいと言ってきた。男は口が利けず事情はわからなかったが、その背後には幕府を揺るがす企みが! 書き下ろし時代小説!
内容説明
江戸開幕以来六十年―。前長崎奉行の娘である花世は、蘭方医学を学び、柳庵と呼ばれる治療所を開いていた。そこに腕に大火傷を負った男が運び込まれてきた。治療を行った花世に、奉行所はその男をしばらく預かってほしいといってきた。男は口が利けず、事情はわからない。何者かに狙われているらしく、男を囮にして、奉行所はその背後の勢力を捕らえようとしているようだった。やがて、六助が行方不明になり、さらに花世の身の回りの世話をするお時に危機が!果たして何者の仕業なのか。坂東三津五郎さんが読後感を寄せた、書き下ろし時代小説シリーズ第二弾。
著者等紹介
小笠原京[オガサワラキョウ]
東京本郷生まれ。武蔵大学名誉教授。専攻は、中近世日本文学、日本演劇史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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min2
16
うーん…。正直言って、あまりよくわからなかったです。何が危機だったのか。確かに柳庵に突然投げ込まれた?患者を狙っている輩がいるのは危機だし、奉行所が囮に使おうとしていたのも腹が立つよね。でも、門之助さんの苦悩とか、いまいち伝わりにくかった…。私の読解力のなさゆえか。2016/05/21
ikyo_01
1
シリーズ第2弾。 今回も花世さん、どっぷりと事件に巻き込まれてしまいます。しかもちょっと手の届かない事情の事件に意図せず関わり、少々不燃焼ぎみ。 文章が落ち着いていて、おいしそうな料理がさりげなく書かれていて読んでいて心地よいものがあります。次も楽しみです。2010/03/29