出版社内容情報
欲望渦巻くウォール街の暗部を描くスリラー
投資会社サックス・キダー&カーネギー社のやり手ファンドマネージャー・オルークは、個人資産家を相手にする部署で売上ナンバーワンを誇り、「トップ・プロデューサー」と呼ばれる。彼の親友で投資会社社長のチャーリーは、妻サムのためにボストンの水族館を借り切って開いた豪華なパーティーの最中に、オルークと500人の客の目の前で何者かによってサメの泳ぐ水槽に落とされて殺された。その後オルークは、未亡人・サムから、自分のもとには現金600ドルしか遺されていなかったことを打ち明けられる。周囲の助言に逆らい、オルークはサムのためにチャーリーの資産について調べ始めると、思いもよらない事実が明らかになり、やがて、オルーク自身も命を狙われるようになる…。
14年間にわたり金融の世界に身を置いた著者が、欲望渦巻くウォール街の暗部を通して生き馬の目を抜く金融業界の実態を描くスリラー小説。
内容説明
ウォール街では最も能力の高い株式仲買人を“トップ・プロデューサー”と呼ぶ。その一人であるグローヴ・オルークは十八ヵ月前、事故で妻子を亡くし失意の底にあった。そんな彼を立ち直らせてくれたチャーリーとサム・ケレメン夫妻に招かれ、グローヴはサムの誕生会に赴く。水族館を借り切った宴がクライマックスを迎えた頃、何者かの手によって水槽に落とされたチャーリーが鮫の餌食となる。親友の惨殺を目の当たりにしたグローヴは、危ない橋と知りつつ、真相究明に奔走する。次第に明らかになるケレメン夫妻の秘密。金融界を揺るがす話題のミステリーが日本上陸。
著者等紹介
ヴォネガット,ノーブ[ヴォネガット,ノーブ][Vonnegut,Norb]
1958年生まれ。80年、ハーバード大学を第二位優等で卒業。86年に同大学でMBAを取得。モーガン・スタンレー、ペイン・ウェバーなどの投資銀行で個人クライアントの資産管理を行う。現在は“Acrimoney”というウェブサイトを運営しつつ、執筆活動を行う
北沢あかね[キタザワアカネ]
早稲田大学文学部卒業。日本ペンクラブ会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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