出版社内容情報
大学教授の京極要平は、有馬温泉の旅館「陶泉 御所坊」に親友の木俣次郎と宿泊した。次の日の朝、次郎が別館の庭に倒れているところを発見される。要平は事故死とした警察の見解に納得できず、独自に調査を進める。
内容説明
日本造形大学建築学部の教授・京極要平は、無二の親友で京都の老舗青果商「八百俣」の主人・木俣次郎と旧交を深めるため有馬温泉の旅館「陶泉御所坊」を訪れた。次郎の家族と、要平の助手・鷹山奈々子を交えた宴が開かれた翌朝、次郎が「御所坊」別館の庭で死亡しているところを発見される。さらに、次郎と取引のあった「檜山農園」の社長・檜山健一が姿を消した。京野菜の偽装問題が事件の鍵を握っていると睨んだ要平は、専門分野である旅館建築の知識を駆使し、真相に迫る。登場するのは、すべて実在する日本の名旅館。奇跡のコラボレーション企画、始動。
著者等紹介
柏木圭一郎[カシワギケイイチロウ]
京都生まれの京都育ち。TV番組や雑誌の京都特集で監修などをつとめる。2008年『京都大文字送り火恩讐の殺意』で小説家デビュー。本名の柏井壽名義で『極みの京都』『おひとり京都の愉しみ』などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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退院した雨巫女。
13
《母-図書館》有馬温泉の実際にある旅館が舞台の殺人事件。犯人らしい人ではなく、意外な人が、犯人でした。温泉や、旅館に行きたくなる小説でした。2014/02/26
Syo
12
う〜む。 京都は、ほとんど 出てこないなぁ。 有馬温泉も 殺人の舞台になってる だけだし…。 けど、また別の作品を 読むのは、 やぶさかではない。 ってことで。2016/02/11
heslkst
8
大好きな柏木圭一郎さん 今回は高級旅館を舞台にしたお話だった。2017/01/08
なつき
5
実在の旅館で起こる殺人事件。大学教授の幼馴染が旅館の改築現場で遺体となって発見された。一緒に泊まっていたのは彼の娘と姪(兄の娘)とその息子、そして主人公の大学教授と助手。警察は事故で処理しようとするが、不審に思った主人公は自分で捜査を始める。・・・ミステリーとしてはともかく旅館に行きたくなります。2012/10/20
しのぶ
3
実名名旅館シリーズと言うのだろうか。有馬温泉が舞台のミステリーで意外と犯人はあっさりと割れた気がする。シリーズと考えると名旅館を案内するガイドブック的な役割が大きいかも知れない。2015/12/10