小学館文庫
美の旅人 スペイン編〈3〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 192p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784094084580
  • NDC分類 723.36
  • Cコード C0195

出版社内容情報

巨匠ミロを辿る「美の旅人」シリーズ完結編

スペイン絵画を巡る旅の最後は、作家がもっとも楽しみにしていた巨匠が登場する。
画家の名はジョアン・ミロ。
「創作は大地から生まれるものだ」と明言するミロは故郷タラゴナと晩年を過ごしたマヨルカ島で何を感じたのか。カタルーニャの空と大地、太陽と星、そこに生きる人々に創作の根幹を見る。さらにピカソやヘミングウェイとの交流、内乱や大戦の惨禍を経て、徐々に象徴化・抽象化していく作品群に触れながら、90 年の生涯を通じて、探し続け、求め続けたひとりの画家の真実に迫る。読んで旅するビジュアル読本、オールカラー文庫化、スペイン編ついに完結。

内容説明

スペイン絵画を巡る旅の最後は、作家がもっとも楽しみにしていた巨匠が登場する。画家の名はジョアン・ミロ。「創作は大地から生まれるものだ」と明言するミロは故郷タラゴナと晩年を過ごしたマヨルカ島で何を感じたのか。カタルーニャの空と大地、太陽と星、そこに生きる人々に創作の根幹を見る。読んで旅するビジュアル読本、オールカラー文庫化、スペイン編ついに完結。

目次

ミロの眼、子供の眼
ミロ少年の夢見たもの
ミロとちいさきもの
ヘミングウェイの愛したミロ
ミロのいとしきもの
ミロの沈黙
ミロの攻撃性
ミロの音感と色彩
ミロの守護天使
スペイン内乱とミロ

著者等紹介

伊集院静[イジュウインシズカ]
1950年、山口県防府市生まれ。81年「皐月」で文壇デビュー。91年『乳房』で吉川英治文学新人賞を、翌年には『受け月』で直木賞を受賞。その後も『機関車先生』で柴田錬三郎賞、『ごろごろ』で吉川英治文学賞を受賞し、精力的な執筆活動をつづける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐々陽太朗(K.Tsubota)

46
美を巡るスペインの旅の締めくくりはミロ。私はゴヤ、ダリを好きにはなれないが、ミロには心惹かれる。自分でもはっきりとしないのだが、ひょっとしたら生き方とその生き方から感じ取れる人格がその原因なのかもしれない。絵画に人格を求めるなど笑止。しかし描き手と描き手にまつわる伝説も含めてその画を見つめるならば、「好き」か「嫌い」かの判断にバイアスがかかってしまうのもやむを得ない。というより好き嫌いをどう感じようと自由であるはずだ。ゴヤの「砂に埋もれる犬」とミロの「月に吠える犬」を観た時、私の好みははっきりと分かれる。2012/10/05

KAZOO

35
スペインの最後の巻はほとんどミロ一色という感じです。最後のほうに少しピカソの話が出てきますが、伊集院さんがこんなにミロについて語られるとは思っていませんでした。私もいくつかミロの絵は見たことがあるのですが、色彩感がすばらしいと感じただけであまり注目はしてきませんでした。この本で少しはミロの絵を注目していこうかと思いました。2015/01/19

なおこっか

4
ミロの絵にはピンとこず、著者の熱心な感想を読んでもまだピンとこないが、少なくともミロという画家には好意を持った。その作品を今度は眺めてみようと思うし、マヨルカにも行ってみたい。スペイン編の終盤に著者の綴る熱烈なスペインへの想いには、ピンときた。ヘミングウェイがミロの絵を評した言葉がよい。「スペインに行ってスペインの土地で感じるものと、遠くにいてスペインを想う時に感じるものの、全く異なったふたつのものが同時に描かれてある。ふたつの異次元を描いた画家は他にいない」。2011/06/07

Yasushi I

3
第3巻はミロ。ミロの優しさ、純粋な感性を改めて実感できた。ものの印象が限りなく単純化されていくミロの世界を旅しながら、少し本人の気持ちに近づけたように感じられた。次はフランス編、楽しみは続く。2019/02/13

スエ

3
この本を読まなかったら、ミロの絵画に対して何かを思うことなんてなかったかもしれない。画家の魅力、絵画の素晴らしさに気づかせてくれる一冊。2010/07/12

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