小学館文庫<br> ユートピア老人病棟

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小学館文庫
ユートピア老人病棟

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  • サイズ 文庫判/ページ数 285p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784094084276
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

湯浅マキは79歳。息子夫婦に誘われてドライブに出かけるが、着いた先は病院だった! 軽い認知症の傾向が見られるため、検査名目で入院させられてしまうが…。高齢者の自立・幸せとは何かを問うユーモア医療小説。

内容説明

元眼科医の湯浅マキは七十九歳。物忘れは多少激しくなってきたものの、足腰丈夫、いたって元気な高齢者である。ある日息子夫婦に誘われてドライブに出かけるが、着いた先はなんと病院だった!しかも認知症の傾向が見られたため、そのまま検査名目で入院させられてしまう。同じ病棟のそれぞれ事情を抱えた入院患者たちに次第に興味を抱き始めるマキだったが…。「老い」は罪なのか、老人が誇りを持って生きられる場所はないのか―。コミカルなタッチで高齢者の自立・幸せを問う、ユーモア医療小説。

著者等紹介

江川晴[エガワハル]
1924年東京都生まれ。慶應義塾大学医学部付属看護婦養成所卒業後、慶應大学医学部付属病院勤務を経て、83年まで日本軽金属株式会社診療室に勤務。80年、『小児病棟』で第一回読売「女性ヒューマン・ドキュメンタリー」大賞優秀賞受賞。以後、多くの医療小説を世に送り出している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

モルク

105
79才の元眼科医湯浅マキは内科医の息子夫婦と同居しているが、最近物忘れをするようになった。息子夫婦にドライブに誘われ勇んで出かけたものの、連れていかれたのは認知症の病院だった。マキの心の呟き、病院の患者たち、看護師、介護職員との様子をコミカルに描いている。病院の看護部長の話には唸る。この病院が患者の個性を活かして希望の持てるユートピアになるといい。ただ、元医者(政治家、教師)といっても、患者を⭕⭕先生と呼ぶのを私はあまり好まない。2022/02/09

ぶんこ

46
物忘れが酷くなった元眼科医のマキさん79歳が、息子夫婦に騙されて入院させられたのは老人病院の痴呆症患者病棟。 最初の経緯が息子夫婦の騙しだったので、病院長や看護部長、その他のスタッフに対して、良い人のように書かれているけれど、皆で騙しているのではと思って読んでしまいました。 どうも本当に人が良かったようなのですが。。。 実母が認知症なので、どうしても物語にはいりこめず、ちゃかされているようでした。2015/11/04

ペコ

22
読むのが億劫だった。稚拙な文章、魅力のない登場人物たち、淡々としたストーリーetc...まぁ希望を持って終わったことが唯一の良かったとこかな。2017/08/21

よぶ

11
ドライブに誘われて着いた先は病院!そして認知症病棟にそのまま入院~(;゚д゚) 色々な患者がおり、とても個性的♪そして皆がイキイキしているから素敵である(ゝω・) 読んでいて明るい気持ちになります~♪2017/08/14

yamakujira

5
元眼科医のマキは80歳を前にして物忘れが多くなり、同居する息子夫婦には認知症を心配され、騙されるように老人病院に入院させられた。置いた場所、人の名前、約束の時間などなど、忘れてしまうことは老いなくてもあることだけれど、認知症との線引きは難しいね。物忘れが老人本人の視点でえがかれると、忘れたこと自体も忘れてしまえば苛立ちとも困惑とも無縁なんだなぁと微笑ましくなるけれど、周囲の心配や負担は少なくないだろう。希望に満ちたように見えるラストなのに、姥捨て山も金次第って現実を突きつけられるようだ。 (★★★☆☆)2019/12/09

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