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小学館文庫
感染列島―映画ノベライズ版

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  • サイズ 文庫判/ページ数 300p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784094083286
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

救命救急医・松岡剛のもとに現れた一人の急患。症状は新型インフルエンザに思われたが、何かが違っている―。折しも東京都いずみ野市の養鶏場では鶏が大量死する鳥インフルエンザが発生。市民がウイルス・パニックに陥る一方、剛の勤める市立病院では院内感染が拡がっていた。事態の調査と感染拡大を防ぐため、WHOのメディカルオフィサーで剛のかつての恋人である小林栄子が派遣されるが、ワクチン無効の未知なるウイルスの感染爆発“パンデミック”は加速し、未曾有の危機が日本中を震撼させる。衝撃のパニック・エンターテインメイト映画を小説化。

著者等紹介

涌井学[ワクイマナブ]
1976年神奈川県生まれ。教育関係の出版社で編集者をつとめながら小説を執筆する。小学館文庫小説賞では二年連続して優秀賞に選ばれる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

きみたけ

54
まだコロナのコの字もなかった2008年の出版。人類が体験したことがない新型ウイルスが原因で起こる、感染拡大の恐怖と闘う人々の姿を描くパニックストーリー。将来起こるであろうパンデミックを予言したかのような内容で楽しめました。映画では2009年に妻夫木聡と檀れいが出演したものが出ているようなので、今度TSUTAYAで借りて観ようかと思います🎬️2021/10/10

タルシル📖ヨムノスキー

27
2009年に公開された映画のノベライズ。元が映画なので、これまでに読んだパンデミック小説に比べるとリアリティに欠けるというか、理屈っぽくないというか、実に物語的というか。医師目線で描かれていてエンタメ作品としては見どころというか読みどころ満載だが、物語の中で「それは何か?それは何をするのか?それは何処から来たのか?それをどう殺すのか?」と繰り返されている割に、原因ウイルスの発見には至ったものの、それがどうして人に感染したのかとか、それがどうやって日本にやってきたのかは明確にされていないあたりが少し残念。2021/01/09

ntahima

27
先に映画を見る。限られた時間内に観客を引きつけなければならない難しさは理解できるが、患者の今わの際の言葉を担当医が勝手に創作してメールしたり、感染した女医が治療を続けたと思ったら、同僚医が重症患者を治療している最中にテレビ電話を掛けて来たりと理解に苦しむ場面が多い。目から出血するのはエボラを意識したのか?パンデミックのような影響が広範囲に渡るテーマを扱う時はヒーロー・ヒロインの二人劇は似合わない。積読本は多分読まないと思うので映画の感想をここに記す。ノベライズだから読まなくても多分同じような内容であろう。2012/02/26

下良

22
再読。医療従事者の苦労を実感できる。しかし、今のコロナ禍の方が先行き不透明で恐怖を感じる。山中先生提案の血清療法はなぜ実現していないのだろう?本当は関係ないけど。原始的だけど抗体を含む血清は昔から有効とされている。政府の不透明性と専門家会議の一部の学者の獲得利権の保守性に恐怖を感じる。2020/06/25

Satomi

18
原因不明の感染症。自分がその状況におかれた時、果たして冷静に対応できるだろうか。ワクチンは無い、隔離する施設も医師も不足している。生きるために何を選択するんだろう。もう助かる見込みの無い人から、自分が生きるために酸素マスクを奪えるだろうか…。いい人ぶってる自分がイヤになる時がある。きっと仮面は簡単に剥がれる。いい人ぶってる余裕なんて無い。みっともないくらい自分の事しか考えられなくなるような気がする…。未知のウィルスとの戦い。一人では生きられない事を改めて思い知る。2014/08/22

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