小学館文庫<br> 怪人二十面相・伝

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小学館文庫
怪人二十面相・伝

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  • サイズ 文庫判/ページ数 333p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784094083026
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

怪人二十面相の正体は誰か。原作者の江戸川乱歩さえ触れることのなかった永遠の謎を劇作家でもある著者が大胆な想像力と緻密な構成で描く。父が自殺し母も行方不明となった平吉は、孤児院に行くことを拒否して、自らの意志でサーカス団に入門する。そこで平吉の面倒をみることになったのは、あらゆる芸を即座に自分のものにしてしまうサーカスの天才・武井丈吉だった。芸の師匠でもある丈吉を父のように慕う平吉だったが、突然、丈吉はサーカス団から姿を消してしまう。「世間をあっといわせる泥棒になる」という言葉を平吉に残して。話題の映画「K‐20」原作。

著者等紹介

北村想[キタムラソウ]
1952年、滋賀県生まれ。名古屋で劇団「彗星’86」を結成し、戯曲を書き始める。84年、『十一人の少年』で第二十八回岸田戯曲賞を受賞、89年、『雪をわたって…第二稿・月のあかるさ』で第二十四回紀伊國屋演劇賞を受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mr.lupin

62
何だか子供の頃に戻ったような懐かしい読後感。でも、ルパンファンの自分としては、何だかルパンとダブってしまって(笑) まさか怪人二十面相の素顔が明らかにされるとは.... 時代背景も良くて興味深く読了。☆☆☆★★2018/02/12

ちょこまーぶる

48
面白くて興味深い一冊でした。怪人二十面相の正体が明らかにしてくれている内容なんですが、二十面相がサーカスの天才である丈吉という人だったとは知りませんでしたね。明智小五郎との推理と盗難の駆け引きが非常にワクワクさせられ、ページを捲るスピードが速くなりましたね。それから、サーカス団のもの悲しい歴史も垣間見ることができ、戦時中はピエロの登場も禁止されていたようで、戦争の影響が大衆文化に大きく影響していたことも改めて知ることができましたね。そして、小五郎の弟子の小林君が意外と野心家?だったことにビックリでした。2015/04/17

紅はこべ

38
私、ルパンは好きだが、二十面相には興味がなかった、所詮ルパンの二番煎じという気がして。でも本作の二十面相は素敵だった。詩的な人物像。犯行前に予告状を出す理由も、キャラに合っていて、納得できる。2008/09/27

柊龍司@中四国読メの会&読メ旅&読食コミュ参加中

30
映画より先にこの本を読まなくて良かったとつくづく思った、それにしても小林少年のイメージが変わりすぎて、ある意味衝撃的でさえあると思う。怪人二十面相と名探偵明智小五郎、二人の間にあったものは何か、江戸川乱歩の少年探偵団シリーズを読んだ人は読んで衝撃を受けるべし。2012/07/21

旗本多忙

27
乱歩作品に怪人二十面相というヒーローが出て来る。泥棒だからヒーローではないが、僕は根っからの悪党でない二十面相が好きである(笑)二十面相は明智探偵と少年探偵団と数々の死闘を繰り広げるが、神出鬼没で変装の名人、さらに身体能力も卓越してて、そうそう簡単には捕まらない。捕まっても脱獄の名人とくる。まさに警視庁もお手上げだ。しかし、血が嫌いで残虐な事をしないのが二十面相。火に包まれた小林少年を助けなければ!そんな心優しき怪人なのだが、その出自は不明。本書はそれに挑んだ作品だ。2019/07/01

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