内容説明
多くの人間を生かし国を繁栄させるため、選ばれた人間をあの世に逝かす法律「国家繁栄維持法」。死亡予告証「逝紙（イキガミ）」が届けられるのは死亡予定時刻の二十四時間前。残りのわずか一日を、人はどう生きるのか！？高校時代のいじめが原因で人間不信になった「鴨井洋介」。路上ミュージシャン時代の相方を残し、自分だけメジャーデビューを控えた「田辺翼」。政治家の母親を持つニート「滝沢直樹」。両親を亡くし全盲の妹さくらをひとり支えるチンピラ「飯塚さとし」。イキガミ配達人藤本と死亡予定者四名の、魂揺さぶるオムニバスストーリー。
著者等紹介
百瀬しのぶ［モモセシノブ］
１９６７年東京都生まれ。日本大学芸術学部文芸学科卒業
間瀬元朗［マセモトロウ］
漫画家。１９６９年生まれ。愛知県出身。１９９８年『ＡＲＥＡ』でデビュー。現在『イキガミ』連載中（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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やま
18
かつて映画化されていた物語。国家繁栄維持法という荒唐無稽な法律によって死を宣告される4人の若者の最後の1日を描くオムニバスストーリー。現実的ではない設定なだけに、ディテールにこだわってほしいが、そこが弱い。ご都合主義で、かなり無理がある展開だったりする。映画として見る分には面白いのかもしれないが、小説としては今ひとつ。2015/07/24
Mie Tange
17
題名だけ見て想像してたんと全然違った(笑) 「生き神」でファンタジーなヤツかと思ったら、 「逝紙」で…24時間後に死ぬコトを 告知される話だった( ﾟДﾟ) 逝紙配達人と逝紙を受け取った4人の物語。2023/09/23
青葉麒麟
12
確かこの映画に山田孝之が出てたような気がする。だから読んだけど、どの役か判らず(^_^;)命の重みを判らない輩が沢山いるからこんな法律が制定されたらしいけど、効き目って有るのかな？直ぐに忘れ去ってしまうような気がする。イキガミを配達する職員のメンタルケアも必要だと思うよ。2014/03/28
宮永沙織
10
多くの人間を生かし国を繁栄させるため、千人に一人をあの世に逝かす『国家繁栄維持法』志望予告証『逝紙』が届けられるのは死亡予定時刻の２４時間前。残りわずかな一日を、人はどう生きるのか。 国家の為の人なのか、人の為に国家があるのか見失わない判断力が必要。残された一日をどう生きるのか。設定が面白かったです。2010/07/26
夜弧
8
古本屋で面白そうだと思い、購入。もしも、自分に残された時間が１日しかなかったらどうするか。この中に出てくる様々なエピソードの中でも、特に感動したのが、角膜移植の話です。最後まで妹を思い、死んでいくお兄さんの優しさに涙しました。2011/09/27
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