内容説明
八代将軍吉宗は、各地の珍しい桜を集め、大名から庶民までを招く宴を、飛鳥山で開くことにした。吉宗の治世を快く思わない尾張藩藩主徳川宗春は、この宴を混乱に陥れようと動き始める。元尾張藩で旗本の桜井玄蕃は、紅吉祥という名の桜を育てていたが、この花の花粉は人を激しく興奮させる効果を持っていた。それを知った宗春は、紅吉祥を利用すべく娘の千草を誘拐。その現場に、千草と顔なじみの笑兵衛の娘・花が居合わせた。陰謀を察知した星合笑兵衛一家は、大岡忠相や吉宗とも謀って、宴の当日を迎えた。快調!書き下ろしシリーズ第四弾。
著者等紹介
中里融司[ナカザトユウジ]
1957年東京生まれ。武蔵大学卒。銀行員を経て漫画原作者に転身。94年、第一回学研歴史群像大賞優秀賞と第一回メディアワークス・電撃ゲーム小説大賞銀賞で作家デビュー。以後、時代小説、ライトノベルなど多彩なジャンルで作品を発表している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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