内容説明
「バブルのお荷物」とまで言われた豪華ホテルを見て、彼は夢を描いた。この雄大な自然とホテル施設なら、日本でも海外に通用する本格リゾートホテルが造れる、と。だが、それが、苦難のはじまりだった。拓銀の破綻とともに閉鎖に追い込まれ、五年の歳月ののちにようやく再開した。本書は、二〇〇八年七月に洞爺湖サミット会場という栄誉を得るまでの全内幕を追う。格安料金合戦に陥らず、高額な宿泊料を維持する戦略とは何か?企業を活性化させるモチベーション・マネジメントとは?…など、低迷する大不況時代を生きるためのヒントとしても注目の一冊。
目次
第1章 空白の九百八十六日(再び洞爺の丘に立つ;洞爺とのかかわり ほか)
第2章 人生を決めた出会い(ホテルマンの喜び;アメリカへの出発 ほか)
第3章 企業を活性化させる人間戦略(ホテルは人に始まり人で完成する;ブランド構築のためのアプローチ ほか)
第4章 再生への闘い!(洞爺再開への執念;C3I(シーキューブアイ)の発想 ほか)
第5章 再生から六年でサミット会場に(北海道再生への思い;高級ホテルとしてのこだわり ほか)
著者等紹介
窪山哲雄[クボヤマテツオ]
1971年慶應大学法学部卒業後、コーネル大学でホテル経営学を学ぶ。ニューヨークのウォルドルフ・アストリアホテル勤務後、帰国。ホテルニューオータニ副社長補佐、東京ベイヒルトン副総支配人等を歴任後、長崎ハウステンボスで五つのホテルを同時に立ち上げる。97年、ウィンザーホテル洞爺の運営を開始するが、拓銀の破綻とともに閉鎖。2002年、同ホテルを再開にこぎつける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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