小学館文庫<br> 夜半の綺羅星

電子版価格
¥583
  • 電子版あり
  • ポイントキャンペーン

小学館文庫
夜半の綺羅星

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 275p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784094082081
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

老舗の跡取りの達造は、継父との折い合いが悪く、心はすさむばかり。そんな達造の気持が安らぐのは、下働きの奉公に入ってきたおたえとの一時だった。満天の星を見上げながら二人は幼い心を通わせていた―やがて身を持ち崩した達造は家を出て、いまや目明し友蔵の下っ引きとして捕り物に日々を送っている。江戸の町を跳梁する凶暴な盗賊を追ううちに、その魔手は、仲間の命を奪い、ついには実家にも及んできた。そしておたえは…。前作『しずり雪』に続き、庶民の哀感とひたむきさを描いて感動をよぶ本格的時代小説。

著者等紹介

安住洋子[アズミヨウコ]
1958年兵庫県尼崎市生まれ、大阪府枚方市で育つ。大阪信愛女学院短期大学卒業。学習塾で国語科教材作成に携わりながら小説を書き出す。99年、『しずり雪』が第三回長塚節文学賞短編小説部門大賞を受賞。2004年3月短編集『しずり雪』(小学館刊)でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Lara

60
順不同だが、前編にあたる「しずり雪」をぜひとも読んでみたいです。本作では、後半に入り引きずり込まれました。人情味溢れる市井の日々の生活、なかなか体験できませんね。2024/04/09

はつばあば

39
TVで見ていた岡っ引き、銭形平次や半七捕り物帳などと同じ矜持を持つ者で懐かしく覚えたほどだ。岡っ引きに値するのは密偵やイヌと蔑まれる者達。その中で浮くのは友五郎・若い頃の達造。兄貴分の下っ引きが殺され、実家までもが火事にあう。五十幡もいい見習い同心で、骨身を惜しまず働いてお金に縁が無いのも清々しい。人は孤独であるけれど群れたところで孤独が消えるわけではない。どこかでいつも見守っていてくれる人はいる。後悔は、元に戻れないという気持ちを持つことだとも教えてくれる。次に読む「日無坂」も楽しみだ 2015/05/01

ひさか

18
2005年4月小学館刊。2007年10月小学館文庫化。書下ろし。長編の夜半の綺羅星、短編の福良雀、の2編を収録。下っ引きの達造が接する人々の暮らしや言葉から人の想いが伝わって来ます。ミステリー要素も濃厚で息もつかずに読みました。しずり雪、春告げ坂にも繋がる人々も登場し、安住ワールドに強く惹かれます。2021/07/30

サンディK32

16
今、一番お気に入りの友五郎親分の中編エピソード。北原亞以子さんの澪通りを思い出しました。切なさの中に優しさが滲みでてる話し、安住さんにはずっと書き続けて頂きたいです! 短編、福良雀の真摯な若い職人のほろ苦い青春話しも私には凄く懐かしく感じられ、久々に余韻に浸れました。2015/04/19

ごへいもち

7
別版で読了

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/177332
  • ご注意事項

最近チェックした商品