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小学館文庫
スネークスキン三味線―庭師マス・アライ事件簿

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  • サイズ 文庫判/ページ数 376p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784094081978
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

ラスヴェガスのカジノで五〇万ドルの大金を手にした日系人男性が殺された!傍らには、壊された三味線が―。殺人容疑をかけられた親友G・Iの無実を晴らすべく、日系人庭師マス・アライがG・Iのガールフレンドで私立探偵のジャニタとコンビを組んで奔走する。オキナワの歴史と戦時中の日系人収容所での出来事が複雑に絡み合う、事件の裏に隠された根深い真相とは?前作『ガサガサ・ガール』に続き、ユーモラスで強烈な個性を放つ「庭師マス・アライ事件簿」シリーズ第二弾。日系人初のアメリカ探偵作家クラブ賞受賞作。

著者等紹介

ヒラハラ,ナオミ[ヒラハラ,ナオミ][Hirahara,Naomi]
南カリフォルニア在住。スタンフォード大学国際関係学部卒。日系人向け新聞記者を経て、ノンフィクション作品を発表。小説家として『Summer of the Big Bachi』でデビュー。『庭師マス・アライ事件簿 スネークスキン三味線』で二〇〇七年度MWA(アメリカ探偵作家クラブ賞)ペーパーバック賞を受賞

富永和子[トミナガカズコ]
東京生まれ。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

紅はこべ

26
作者は日系三世の女性。日系二世の72才の庭師マス・アライが主人公。日系人の庭師ってコロンボにも出ていたな。アメリカ人にわかりやすいキャラなんだろう。第二次世界大戦中の日系アメリカ人の悲劇を描いた作品といえば『殺人容疑』『ある日系人の肖像』などがあるが、本作はぞれらより軽快で楽しい。被曝者という重い過去を背負いながら、囚われず、現代を真っ当に働いているマスの姿に好感。周囲の日系人も楽しいキャラ多し。ペルーからも米国からも日本からも見捨てられた日系ペルー人の悲劇も初めて知った。2010/08/04

星落秋風五丈原

20
庭師が探偵を兼ねた。日系人作家で、至上初のアメリカ探偵作家クラブ賞受賞作品。マス・アライの探偵シリーズ第二作で、一作目は『ガサガサ・ガール』だそうだ。だが、ちょっとタイトルから意味が掴みづらい。本作もただ名詞をくっつけただけの邦題で、もうちょっと色気をつけた方が、多くの読者を惹き付けたのではないだろうか。例えば、『ガサガサ・ガールは殺人犯?』とか何とか。 お定まりの「この事件からは手をひけ」なんて妨害もあるが、残虐シーンはないので、血を見るのが嫌というミステリーファンにもお勧め。2008/05/13

ごん

5
日本語訳一冊目が「移民にとっての家族」についての話で、二冊目は「移民にとっての故郷(祖国)」の話なんだな。マス爺がすごくうまそうにビール飲むしスパム寿司食うので腹が減るし、ペルー料理もうまそう。2015/09/08

waraby

4
邦訳シリーズとしては2作目。『ガサガサ・ガール』よりも、入り組んでいる。根底にはオキナワが。2020/03/16

けい

4
前作より軽快に話が進んでいく印象。スパムむすびが食べたくなるー。ちょいちょい出てくるカタカナ表現が主人公の人となりをあらわにしているようで好き。作中、あらすじとは関係ないけれど、パクチョイはきっと白菜のこと。2019/02/17

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