小学館文庫<br> ネグレクト―育児放棄 真奈ちゃんはなぜ死んだか

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小学館文庫
ネグレクト―育児放棄 真奈ちゃんはなぜ死んだか

  • 杉山 春【著】
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  • サイズ 文庫判/ページ数 299p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784094081954
  • NDC分類 369.4
  • Cコード C0193

内容説明

ネグレクト(neglect)育児放棄。子供に食事を満足に与えなかったり、病気やけがを放置したり、長期間入浴させないなど保護者としての責任を放棄する行為。二〇〇〇年十二月一〇日、愛知県名古屋市近郊のベッドタウンで、三歳になったばかりの女の子が段ボールの中に入れられたまま、ほとんど食事も与えられずにミイラのような状態で亡くなった。両親はともに二一歳の夫婦だった。なぜ両親は女の子を死に至らしめたのか、女の子はなぜ救い出されなかったのか。三年半を超える取材を通じてその深層に迫った事件ルポルタージュ。第十一回小学館ノンフィクション大賞受賞作。

目次

第1章 逆境
第2章 出生
第3章 発端
第4章 餓死
第5章 法廷
第6章 再会

著者等紹介

杉山春[スギヤマハル]
1958年東京生まれ。早稲田大学第一文学部卒。雑誌編集者を経て、フリーランスライター。これまで、人物インタビュー、子育てや親子問題、子殺しなどをテーマにしたルポを執筆してきた。現在は在日ブラジル人コミュニティに関心を持ち、ルポルタージュを発表している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

テンちゃん

114
あまりにも残酷な事件。親から子へ延々と繋がる負の連鎖。家族は小社会。子は家族の中から生き方を学び、次の世代への家族を形成する。育児放棄は虐待いじめ。弱い者を地獄に突き落とし、行う者は現在のこの瞬間のイライラした環境を消し去りたいと願う。親は自分の精神を保ち、平常心になりたいと願う。誰もが成り得る瞬間があるのかもしれない。貧困は人の心を追い詰める。やがて何が優先なのか死への選択を迫られる。子供を不幸にしたいと思う親の心を育ててはいけない。誰もが幸せになりたい。希望のある社会が求められている。2015/08/02

ゆいまある

108
今でこそ著書多数となった杉山春さんの1冊目。10代で結婚した若い二人が、3歳の子をダンボールに閉じ込め餓死させた。二人とも、軽度の知的障害者を思わせ、共に貧困、機能不全家庭で育つ。杉山さんは3代遡るが支援が必要な状態が続いていたことが分かる。児童虐待というと腸が煮えくり返る人は多いが、再発防止への取り組みに何が必要か、丁寧に描くルポ。殺人というよりも、うまく生きていけないのに助けを求めなかった罪に思えてくる。うちの近所では10代妊婦には保健師がこまめに連絡を取っている。事件を教訓に世の中は変わりつつある。2021/06/02

まさきち

76
2000年に起きた若夫婦のもとで3歳児が餓死した事件を扱ったノンフィクション。両親もまた幼い頃より過酷な家庭環境で育ち、負の連鎖に巻き込まれ、それらが濃縮した究極の結果として、ひとつの幼い命が失われてしまった印象。亡くなる直前に段ボール箱に入れられ、ぞんざいな扱いを受けている場面は読んでいて本当に辛かった。2023/05/17

美登利

74
様々な事件ものを読みましたが、大人同士のリンチ事件よりも更に、ツラいものがこみ上げてきます。子育てをしながら戸惑いを周りに相談出来ない人達が増えていると思われる現在、事件は生かされてるのか。多少は公的機関の目があっても起きてしまったこの事件、大人になりきれないまま親になってしまった夫婦の奥底には、様々な起因がある、それを浮き彫りにしてあるけれど、どこかで救えただろう真奈ちゃんの命は返ってこない。似たような事件が今でもいくつもニュースになる、やり切れないです。2014/08/25

こばまり

64
私はこの事件を社会病理で片付けられる程、物分かりが良くない。虐待の連鎖があったとはいえ、斯くも非道な方法で我が子を死に至らしめた親に、どうして人生をやり直す機会が与えられるのか。憤るだけでは何も解決しないと分かってはいるが、これが偽らざる感想である。 2019/02/04

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