内容説明
月曜日、21時58分。KBB関東テレビの看板ニュース番組『デイウォッチ』プロデューサー降城卓に非常呼集がかけられた。彼が担当する金曜日の人気コメンテーターと女性アナウンサーのスキャンダルが週刊誌で報じられるという。一方でその晩、警官が青年を銃殺するという不可解なニュースが飛び込んできた。折りしも番組では、特集「日本の警察は大丈夫か」が放送され、警察に情報公開を求める山梨県知事が紹介されていた。すべてのエピソードが伏線となり、金曜日の放送へ向け、一週間ノンストップで真実が明かされていく、書き下ろし報道サスペンス小説の傑作。
著者等紹介
司城志朗[ツカサキシロウ]
1950年愛知県生まれ。名古屋大学卒業後、放送作家から小説家に。83年、矢作俊彦氏との共著『暗闇にノーサイド』で角川小説賞を、98年『ゲノム・ハザード』でサントリーミステリー大賞読者賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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まゆ
6
某テレビ局のプロデューサーが、いくつかの事件の裏を読み解いていき、意外な真実にたどり着く。。みたいなお話。このプロデューサーってば、何かに気づいたり、ひらめいたりしてもなかなか読者に教えてくれないので。続きが気になって、止まらなくなります。それに、緊迫しているらしき場面でも全然急がなくって、ご飯とか食べに行っちゃうし、謎を追ってる人のわりに無防備すぎない!?って思うことも多くて。ヤキモキさせられつつ、あっという間に読んじゃいました。面白かったです。2014/07/10
matsu
2
TVニュースショーの内幕ミステリーというか何というか。何故か本棚にあって、とりあえず読んでみたのだが、いや、これが結構面白かった俺だ。まず、主客ともにキャラが立っているのが実によい。並列進行する報道ネタが、同時進行でじわじわ見えてくるのもよい。そして、何処へ向かっているのかわからなかった物語が、最後の最後に二転、三転、四転着地するのが、これまたよい。結構お薦めかもしれん俺だ。そうそう、女の娘たちがみんなカッコよくて可愛いのも実によいと思う俺でもあるのだ。2018/09/27
みさきち
2
日にちと時間で細かく区切られた構成になっていて読みやすかったです。テレビ局や出版社の事情に関してはとても筋が通っていて、組織の特色が出ていると感じました。内容も重くなく、テンポよく進んで気軽に読めるサスペンスだと思います。2016/02/21
eternity
2
女子アナとコメンテーターの不倫騒動が、大物政治家を巻き込んだ殺人事件へ発展していく。。 事件を通し、マスコミのあり方とは…というのが伝わってくる、そんな一冊。2013/05/22
ぷにこ
1
女子アナとコメンテーターのスキャンダル話が、どういう方向に行くのかと読み進めて行ったら最後には悲しい過去があって切なく。スピード感があって読みやすかった。 2010/12/31