内容説明
ファティマ、四〇歳。無学で貧乏、容姿もさえない。夫は女を作って逃げ、子もいない。北アフリカの小さな島でホテルのルームメークをする「村一番の不幸な女」だ。そんな彼女がパリに行くことになった。伯爵夫人のメイドだった妹が事故で亡くなり、その代理を務めるのだ。だが、美人で教育のある妹と違って字も読めず、あか抜けない彼女に伯爵夫人は辛く当たる。パリのアラブ人への偏見にも傷つくが…。不運なファティマがついにパリで見つけだしたものとは?アラブ人女性とパリの人々の心温まる人間ドラマをエッセイストの岸本葉子が翻訳。
著者等紹介
ドリアンスキー,ジョーン[ドリアンスキー,ジョーン][Dryansky,Joanne]
脚本家。二〇年程前に夫ジェリーと「一年は住みたいね」と言いながらパリに来て、そのまま住みつく。『ファティマの幸運』が二人の初の小説
ドリアンスキー,ジェリー[ドリアンスキー,ジェリー][Dryansky,Gerry]
ジャーナリスト。妻ジョーンと、二〇年程前に「一年は住みたいね」と言いながらパリに来て、そのまま住みつく。『ファティマの幸運』が二人の初の小説
岸本葉子[キシモトヨウコ]
神奈川県鎌倉市生まれ。東京大学卒業後、会社勤務を経て北京外国語学院に留学。帰国後はエッセイストとして活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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