内容説明
『曾根崎心中』で徳兵衛と心中したはずの遊女おはつは生きていた?『八百屋お七』の事件とそっくりの火付けをした娘がいた?唐人お吉は異人の妾ではなかった?稀代の妖婦・阿部定には娘がいた―?江戸から昭和にかけて、情念の事件と関わりをもった“伝説”の女たちの物語を下敷に、著者一流の筆致で構築した“異聞”短篇集。可愛くも逞しく、業が深くも切ない女たちの心模様が描き出される。『八百屋お七異聞』『東海道四谷怪談異聞』『曾根崎心中異聞』『女殺油地獄異聞』ほか全七篇収録。
著者等紹介
島村洋子[シマムラヨウコ]
1964年大阪市生まれ。証券会社勤務を経て、85年に「独楽」で第六回コバルト・ノベル大賞を受賞し、作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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