小学館文庫<br> ウメ子

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小学館文庫
ウメ子

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  • サイズ 文庫判/ページ数 272p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784094080094
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

ン年前の子ども時代を舞台にした、著者初の長編小説。

ウメ子は変わっている。ウメ子はふつうの子とちがう。初めて会った日から、みよはずっとそう思ってきた。ロビンフッドのような服装に、勇敢な行動。みよは、ウメ子の魅力に夢中になった。そんなある日、謎の紙芝居屋さんが現れ、行方不明だったウメ子の父さんの居場所が・・・。人と人が共感で結びついていたあのころ。誰もが貧乏で、さげすみもひがみも感じさせなかったあの時代。人間関係のむずかしい現代から、懐旧の世界に導かれる。人気エッセイストの阿川佐知和子さんが子ども時代の経験に想を得た、初の長編小説。坪田譲治文学賞受賞作品。

阿川 佐和子[アガワ サワコ]
翻訳

内容説明

ウメ子は変わっている。ウメ子はふつうの子とちがう。初めて会った日から、みよはずっとそう思ってきた。ロビンフッドのような服装に、勇敢な行動。みよは、ウメ子の魅力に夢中になった。そんなある日、謎の紙芝居屋さんが現れ、行方不明だったウメ子の父さんの居場所が…。人と人が共感で結びついていたあのころ。誰もが貧乏で、さげすみもひがみも感じさせなかったあの時代。人間関係のむずかしい現代から、懐旧の世界に導かれる。人気エッセイストの阿川佐和子さんが子ども時代の経験に想を得た、初の長編小説。坪田譲治文学賞受賞作品。

著者等紹介

阿川佐和子[アガワサワコ]
慶応大学卒業後、テレビでキャスターを務めた後、渡米。週刊誌の対談のほか、エッセイストとして活躍中。講談社エッセイ賞(檀ふみとの共著『ああ言えばこう食う』)、第十五回坪田譲治文学賞(本書)など受賞
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

はつばあば

60
エッセイの多い阿川さん。頭から小説は書かれていないものだという先入観から、読み始めるのが今になりました。幼稚園の頃・・懐かしいというか、毎日泣きながら通っていたものです(帰り道はルンルンでしたよ)。私にもウメ子ちゃんがいてくれたら・・と。今は賑やかになりましたが昔は近所にあまり家もなく子供もおらず・・そのうち人も家も増えてきましたが。阿川さんの豊かな表情、豊富な語彙、そこはかとなく匂う品の良さ。なのにおちゃらけ発言と舌鋒の鋭さ。そのアンバランスが面白い。2016/04/04

tokotoko

60
阿川さんが大好きだった子供時代の空気。読みだすとね、どんどん本の中からその空気が流れてきて、もうね、どんどんどんどん読んでしまいます(どんどんばかり言ってすみません)。ウメ子ちゃんとみよちゃんの、タンポポみたいに素朴で元気いっぱいの友情物語です。綿毛になって飛んで行くようにフンワリ終わっていきますが、心の中には、きっと春の陽だまりのようなあたたかさを残していってくれます。2015/12/05

takaC

53
阿川佐和子のフィクションは初めて読んだが、その後の展開をあれやこれや勝手に想像したくなるとても素敵な物語だった。本人があとがきで触れていた小説内の時間の流れについては、結果的にこれがベストだと自分は思うよ。【265ページ/63'07"】2012/06/20

ぶんこ

51
阿川さんが後書きで「自分の子供の頃の思い出を話し出される方が続出」というような事を書かれていて、確かに、自分の幼稚園時代を思い出している自分がいました。 ウメ子のように強くはないけど、繊細なみよちゃん。 どちらの子も愛おしい。 ウメ子のお母さんが裁縫上手というところでは、思わずマジで羨ましくなりました。 幼稚園の頃に忘れられない親友に出会えたなんて、みよちゃんの大切な財産ですね。2014/12/16

ゆみねこ

48
ある日幼稚園に途中入園してきた「ウメ子」。一風変わったウメ子に心を奪われたみよ。みよとウメ子が巻き起こす色んな騒動。家族を取り巻く色んな出来事。読んでいて心あたたまる物語。まだ幼稚園児が一人で登園下園出来た、昭和の良き時代のお話。2011/09/18

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