出版社内容情報
谷川俊太郎全小説
詩人谷川俊太郎には決して多くはないが知られざる小説作品がある。たとえば表題作「私のジェームス・ディーン」は約60枚(×400字)の中篇(あるいは長めの短篇)小説、この作品は当時の総合雑誌「知性」1957年1月号に掲載された。
若きジミーをめぐる男女と愛車ポルシェ・スパイダー311、そして悲劇の事故死――彼の短いが鮮烈な生涯を見事に描いた傑作である。さらに2000年代に書かれた二作の短篇がくる。「小説・高田」は高橋源一郎・平田俊子と競作した〈言葉のトライアスロン〉に収められた短篇小説(2003)、「虎白カップル譚」(2014)は佐野洋子の傑作絵本『100万回生きたねこ』に捧げたトリビュート短篇。つづいて江戸川乱歩編集の伝説のミステリー雑誌「宝石」に発表された二十数篇のショートショート(1960年代)。そのほかにもショートショート作品の別バージョン「ラジオドラマ版」と「テレビドラマ版」や「ジェームス・ディーンへ」という追悼詩も特別収録。谷川ファン垂涎のオリジナル文庫である。
【編集担当からのおすすめ情報】
11月13日は谷川俊太郎の一周忌である。当日、横浜の〈象の鼻テラス〉で「谷川さん、そちらはいかがですか?」という大規模なイベントも開催される。会場でもこの新刊を販売したい。
【目次】
内容説明
詩人が書いた全小説を収録したファン待望の一冊。表題作は若きディーンが駆け抜けた短い生涯を追う知られざる短篇小説。彼をめぐる男と女たちと愛車・ポルシェ550スパイダー、そして悲劇の事故死までを鮮烈に描いた傑作(一九五七年の作)。表題作と同時期に書かれたと思われる追悼詩「ジェームス・ディーンに」も特別収録。そして新しくは、絵本『100万回生きたねこ』に捧げた短篇など二〇〇〇年代の二作。さらに、後半はショートショート大全集だ。乱歩編集の伝説の雑誌「宝石」などに発表した見事な二十三篇(加えて幻の作品も二篇追加収録)。
著者等紹介
谷川俊太郎[タニカワシュンタロウ]
1931年12月生れ。詩集『二十億光年の孤独』でデビュー。詩のほか、絵本、童話、翻訳、戯曲など多彩なジャンルで活躍。主な受賞詩集に、『日々の地図』(読売文学賞)、『はだか』(野間児童文芸賞)、『いちねんせい』(小学館文学賞)、『女に』(丸山豊記念現代詩賞)、『世間知ラズ』(萩原朔太郎賞)、『詩に就いて』(三好達治賞)など多数。2024年11月逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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